ヨーロッパ17か国周遊記(ハンガリー・ブダペスト編)

8月23日、今日はウィーンから日帰りでハンガリーのブダペストに向かう。幸いなことに宿泊先のホテルに近いウイーン西駅からブダペストまでの電車が出ていた。ブダペストへはレイルジェットというオーストリア国鉄が誇る特急で約3時間。最速は230キロ出るらしい。ICEやTGVほどではないが、準高速鉄道みたいな感じの位置づけの電車。

朝8時にウイーン西駅を出て、10時過ぎにブダペスト東駅(
Budapest Keleti )駅に到着。このブダペスト東駅、ブダペスト中心部から3キロほど離れているので地下鉄で中心部に行くことになる。今回は運動のため徒歩で行ったが1時間かかった。駅近くの両替所でユーロからハンガリーフォリントに両替。1フォリント=0.4円位なので、ユーロに比べ桁数がかなり増えてややこしい。

ブダペスト東駅から歩くこと1時間。ブダペスト一番の観光地 セーチェーニ鎖橋に到着。 ドナウ川を挟んで、東と西に分かれる2つの街「ブダとペスト」。この2つを繋いでいるのがこのセーチェーニ鎖橋。

夜になると橋に幾千もの光が照らされ、ドナウ川に橋が映り込みとても幻想的だそう。今回は日帰りだったので夜に橋を見る機会はなかったが、今度リベンジしたい。

セーチェーニ鎖橋

高台から見た鎖橋

鎖橋を渡って目指すのは ブダ王宮。
ブダ王宮には、庭園や城内部に加え、ハンガリー国立美術館やブダペスト歴史博物館、軍事歴史博物館、図書館もある。入場料は2000フォリント。

この王宮は13世紀当時は木造だったが、モンゴル帝国の攻撃を受けて石造に改築、その後、14世紀にラヨシュ1世によりゴシック様式の城にまたも改築。17世紀にはオスマントルコに王宮を破壊されモスクに、18世紀にはハプスブルク家によりバロック様式に改築され現在の姿になり、1987年には世界遺産に登録されている。

ブダ王宮

王宮の次はマーチャーシュー教会へ。 この教会は、13世紀の半ばに建設され歴代王の戴冠式はこの教会で行われていた。この教会も王宮同様当初はゴシック様式で建設されたが、オスマントルコ支配時代にモスクに改装され、その後バロック様式に改装されている。教会内部のステンドグラスは素晴らしいの一言。

マーチャーシュー教会

マーチャーシュー教会の真横には、「聖イシュトヴァーンの騎馬像」があり、これも名所の一つ。聖イシュトヴァーンはハンガリーの初代国王で、この像の特徴は2重の十字架で、これは 聖イシュトヴァーン のこれまでの功績と、大司教の決定権を持つという2つを意味を示しているらしい。

マーチャーシュー教会のすぐ近くに「 漁夫の砦」がある。 「漁夫の砦」。名前の由来は、中世に横を流れるドナウ川の漁師組合がこの場所を守っていたorここに魚市場があったから等の説があるが、正確にはよく分かっていない。この 「 漁夫の砦」 は、ハンガリー建国1000周年を記念し、マーチャーシュ教会を手掛けたフリジェシュ・シュレクのデザインにより建設された。とんがり帽子のような形の塔は遊牧民だったマジャール人のテントを、7つの塔はマジャールの7部族を表している。

漁夫の砦は1階と2階があり、1階部分は無料だが、2階は有料。ただ、 1階だけでも中世の雰囲気は十分味わえる。

漁夫の砦

ここは王宮の丘のドナウ川沿いに建設されており、ドナウ川を挟んで国会議事堂があるペスト地区が一望できる。

次にくさり橋を渡り、ブダ地区からペスト地区に向かう。ペスト地区で最初に向かったのは 「聖イシュトヴァーン大聖堂」。この聖堂内には、”聖なる右手”と呼ばれる初代ハンガリー王・イシュトバーンの右手が安置されるなど、王の遺物を見学することができる。

聖イシュトヴァーン大聖堂

内部もまた美しい。

次に 歩いて国会議事堂に向かう。「国会議事堂」は、ドナウ川沿岸に建っており、ブダペストで一番美しい建築物。近づけばさらに分かるが作りがとにかく細かい。ということで作りが細かすぎるため常時どこかで補修工事が行われている横浜駅状態になっている。中央のドームと左右対称のファサードが特徴的で、夜にはライトアップも行われるそう。内部の英語見学ガイドツアー(英語)も開催されており個人では見学不可能だがツアーでは中に行ける。

国会議事堂

国会議事堂と民族博物館の間の広場の北側にコシュート・ラヨシュ記念碑が置かれている。ここには9人の人物が並んでいて、真ん中にいるのがオーストリア帝国からハンガリー独立を果たした英雄コシュート。

次に 地下鉄で英雄広場に向かう。英雄広場は地下鉄英雄広場駅すぐ(Hősök tere) 英雄広場は、ペスト地区の中心部にある、デアーク・フェレンツ通りからまっすぐ2キロ延びるアンドラーシ通りの終点にある。 英雄広場の中央に建つ塔の頂点には、王冠と十字架を手にした大天使ガブリエルの像が建ち、その塔を囲む様にハンガリー人の起源となるマジャール人7部族の長の像が建っている。

英雄広場

英雄広場を見終わると時刻は 15時位。一通りブダペストの観光地を回ったので地下鉄でブダペスト東駅に戻ることにする。

※注意点:ブダペストの地下鉄で路線を乗り替え目的に向かう場合、乗り換えチケット( Transfer ticket )を購入しないといけない。もし適切なチケットを持っていない場合は罰金になるので注意。改札はないがエスカレーターの下で検札が行われている。路線乗り替えで料金が高くなるのは世界でもブダペストだけ?

ブダペストの地下鉄は狭くて古いがTHE東欧といった情緒があり世界遺産にも登録されている。是非とも一回乗ってみたいところ。

ブダペスト東駅に戻り、余ったフォリントをユーロに戻し行きと同じレイルジェットでウイーン西駅に戻りウイーンから片道3時間の小旅行が終わった。

ブタペストは他の中欧の都市と比べると、 ハンガリー人=マジャール人はアジア由来の ためアジアチックな感じがする。ウィーンからのアクセスも良く中欧を訪れる時は行き先に加えてはどうだろう。

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