14時30分。ドレスデンからのインターシティがベルリン中央駅に到着。この日はベルリンを半日観光することに。ベルリン観光はこの日の午後と明日一日確保している。
とりあえずベルリン中央駅から出てみると、ガラス張りの近代的な中央駅が目にはいる。ヨーロッパの主要都市の中央駅は古い歴史的な建造物が定番だがベルリンは例外で超近代的な建物。戦争で破壊されたからかな。
中央駅の近くには国会議事堂（ライヒスターク）がある。長い間廃墟のままだったのを統一後ドイツ連邦議会の議場として復活させ、ナチス時代の反省から透明性を強調しようとガラスのドームにデザインされた。内部には予約すれば入場可能だが、人気が高く半月以上前から予約した方がいいらしい。
国会議事堂（ライヒスターク）
国会議事堂から5分ほど歩くとブランデンブルク門に到着。
ブランデンブルク門の見所としては、古代ギリシャ時代のアクロポリスの門を模した奥行き11メートルの天井を支える6本の円柱の力強さがあり、首都ベルリンに相応しい威風堂々とした感じが伝わってくる。ブランデンブルク門を見ると「ああ、ベルリンに来たんだなあ」という気持ちになる。
ブランデンブルク門
ブランデンブルク門から歩いてすぐのところに「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑(Denkmal für die ermordeten Juden Europas)」、別名「ホロコースト記念碑」がある。敷地には3000枚ものコンクリート石碑が並べており、石碑の高さは高低様々なものがあり、中に入り奥に行けば行くほど石碑は高くなり、２Ｍ以上の石碑に囲まれて周りが見えなくなる。ここは場所が場所だけに騒いだりする人はおらず、ベルリンの都市の中で一番静かな場所かもしれない。ブランデンブルク門から歩いてすぐなので立ち寄ってみるといいだろう。
ホロコースト記念碑
ブランデンブルク門のすぐ裏側 の ティーアガルテン公園内にはソビエト戦争記念碑がある。 これは第二次世界大戦のドイツ降伏直前にベルリンに行軍したソ連赤軍を追悼するために建てられた記念碑。 ライフルを持ちマントを羽織った ソ連兵の銅像の後ろに弓なりに配置された記念碑。記念碑の近くには、T-34 型戦車が ありこれは何と模型ではなく本物を置いているらしい。ベルリンのど真ん中に巨大なソ連兵記念碑がそびえたっているのを見ると、いまだにドイツが第二次世界大戦の敗戦国でロシアが戦勝国ということを感じる。モスクワにドイツ兵の記念碑はあるのだろうか。
ソビエト戦争記念碑
ソビエト戦争記念碑のすぐ近くには、勝利記念塔が鎮座している。これは対デンマーク、オーストリア、フランス戦に勝利した記念に、1873年建てられた塔で、その塔の頂上には黄金に光り輝く女神像（ヴィクトリア）が鎮座していり。高さ約70ｍの塔には展望台もあり、エレベーターは無く歩いて登る必要があるが、ベルリンの景色を一望できる。第二次大戦の敗戦を物語るソビエト戦争記念碑のすぐ近くに、19世紀の戦勝記念碑があるのは不思議な感じ。ドイツはあまり戦争に勝っているイメージが無いけど、19世紀には勝っていたのか。
勝利記念塔
ソビエト記念碑付近を観光し終わったころ日が暮れだしたので、予約していたJGH Berlinホテルに行く。ここは1泊2100円と安価で野菜たっぷりの朝食ビュッフェもあるのでオススメ。
翌朝向かったシャルロッテンブルク宮殿はプロイセン王国時代に作られた宮殿。ここはブランデンブルク門周辺の観光地から離れていて、最寄りは地下鉄Jungfernheide駅になる。 プロイセン王・フリードリヒ1世が1699年に妃ゾフィーのために建設 した宮殿。 入場チケットには フリードリヒ1世と妃の部屋が置かれた宮殿本棟 本棟にのみ入場できる10ユーロのチケットと、すべての建物に入ることのできる17ユーロの共通券があり、今回は 宮殿のみのチケットを購入し見て回った。時間があれば共通券チケットをじっくり回ってもいいかもしれない。
シャルロッテンブルク宮殿
ベルリン市庁舎。赤い外観が特徴駅
1869年に建てられ、第二次世界大戦時の爆撃で例に漏れず破壊されたのち、現在では再建されている。
東西ドイツ時代には東ドイツの市庁舎で、今はベルリンの行政部が入っている。
ベルリン市庁舎
ベルリンテレビ塔。高さは368mで、203mのところにある展望台からは、ベルリンの町が一望できる。 場所はアレクサンダー広場にあり、ベルリンのどこからでも見えるベルリンのランドマークとなっている。。
旧東ドイツ地区に東ドイツのシンボルとして1969年にかけて建てられた。タワー好きの自分にとっては是非とも登ってみたく入場しようとしたが、月曜日は休みで休場していた。月曜は休館日なので注意。
ベルリンテレビ塔
13時半ごろに駆け足でベルリンの観光地を回り終え、Ｓバーンで郊外のポツダムに向かう。