ヨーロッパ17か国周遊記(ベルギー・ブリュージュ・ゲント・アントワープ編)

9月2日、今日はブリュッセルからブリュージュ、ゲント、アントワープに日帰り旅行。ブリュッセルからブルージュへはインターシティが頻発しており、約50分でアクセスできる。 ブリュージュは水の都と言われ、ベルギーの代表的観光都市。ブルッヘ歴史地区として世界遺産に定められた美しい中世の街並みは必見。

朝9時にブリュッセル南駅を出て、10時前にはブリュージュ駅に到着。まずは街の中心のマルクト広場を目指す。マルクト広場へは徒歩30分と結構距離がある。バスでも行くことができ 1,3,4,6,11,12,13,14,16番でマルクト広場に向かっている。

ブリュージュ

駅から歩くこと約30分、マルクト広場に到着。広場に着くとまず目につくのは大きな鐘楼がマルクト広場に面して建っている。塔の高さは83m、塔内には366段の階段があり、塔の上まで登ることができ、ブルージュの街を一望できる。鐘楼は大人気で、 同時に70人しか入場できないという制限もあり、30分並んでようやく上に登れた。チケットは8ユーロ

鐘楼

鐘楼の上から眺めたブリュージュの風景。聖母教会と救世主協会がダントツに大きいので目立つ。

鐘楼から降りて向かったのは、塔から見えていた巨大なブルージュ聖母教会。マルクト広場のすぐ近く。約120mもある塔はレンガ造りとしては世界で2番目の高さを誇り、ブルージュの街中から目にすることができる。

ミケランジェロが作った「聖母子像」があることで有名で、入場料を払うと見ることができる。ブルージュのランドマークなので見逃せない場所。

ブルージュ聖母教会

聖サルバトール(救世主)大聖堂。先ほどの聖母教会から歩いてすぐのブルージュ最古の教会。99mの高さの塔は、12世紀に建造が始められ、現在の塔の上部は19世紀のもの。付属博物館には絵画、家具等の展示がある。

聖サルバトール(救世主)大聖堂

マルクト広場にある市庁舎。市庁舎2階は有料で入場でき、綺麗なステンドグラスを鑑賞することができる。

時刻は午前11時。ブリュージュの見どころはマルクト広場付近に集中しているため、さほど観光に時間はかからない。ただ、駅からマルクト広場までが徒歩30分なので、バスで時間短縮を図ってもいいかもしれない。

次はアントワープに向かおうと思ったが、まだ時間があるので、途中のゲントに立ち寄ることにする。

ゲント

ゲントはベルギー中心部に位置するブリュッセル、アントワープに次ぐベルギー第3の都市で、派手さはないものの、 中世ヨーロッパの雰囲気を楽しむことができる。

ゲントはアントワープに行く途中に停車する駅なので、位置的には一緒に観光しやすい。ブリュージュからゲントへは30分。12時にはゲントに到着。

ゲントの中心駅は、ヘント=シント=ピーテルス駅で、駅から旧市街へは徒歩で30分ほどかかる。自分は徒歩で行ったが、トラムが10分間隔で出ている1番か2番のトラムが、駅前と中心部を結んでいるので利用してみるのもいいだろう。聖バーフ大聖堂前で降りるとOK。

「聖バーフ大聖堂」はゲントのランドマークでここから、観光を始めるといい。1300~1500年代の長きにわたり建設されていて、建築当初はロマネスク様式で建築が開始されたものの、建設途中で教会建築の主流がゴシック様式へと変化していった関係で、ゴシック様式の特徴も併せ持っている。
内部で有名なのは祭壇画、「神秘の子羊」で、20枚のパネルによって構成されており、フランドル画の最高傑作との評判。

聖バーフ大聖堂

聖バーフ大聖堂、後述の聖ニコラス教会と合わせて、ゲントの3塔の一角と呼ばれるのがこの鐘楼で 世界遺産にも登録されている名所。高さは約90メートル、上部には50個を超える鐘が設置されており、時折美しい音色を奏でてくれる。またエレベーターで展望台に上がれ、ゲントを一望することができる。

ゲント3塔の一つ、聖ニコラス教会は、青ががった特徴的な石を使っており、重厚感がありかなり目立つ教会、 柱と窓が多い典型的な美しいゴシック様式。
この聖ニコラスは、紀元300年頃に今のトルコあたりで大主教をやっていた人で、別名セント・ニコラオス・シンタクラースと呼ばれ、サンタクロースの起源と言われている。

聖ニコラス教会

レイエ川にかかるこの聖ミハエル橋からは、ゲント旧市街の主要な観光スポットが見渡せて1つのフレームに収めることができるため、人気の撮影スポットとなっている。

重厚な作りの建物

ゲントを流れる川も美しく、ミニクルージング的なものもやっているので、時間がある人はおすすめ。

フランドル伯の城

9世紀中ごろに、バイキングの侵入を防ぐために建設された城塞がその起源で、フランドル伯による統治の中心となった。
見た目のごとく、中世ヨーロッパの綺麗な城というよりは、ガチガチの軍用要塞で、城の内部では拷問器具や牢獄の展示もあり、オシャレな感じは皆無。

ゲントの見どころは中心部に集中しており、3時間あれば見て回れる。当初はアントワープとブリュージュがメイン目的地で、ゲントにはあまり期待していなかったが、石造りの質素な中世の雰囲気あふれる街で、ブリュージュとは違った魅力があり、思ったより長居してしまった。

さて、アントワープに向かうことにする。ゲントからアントワープからへはインターシティで1時間ほどで移動でき、首都ブリュッセルからも同じく1時間程度で行ける。アントワープは「フランダースの犬」の舞台となった街で、世界遺産に登録されている聖母大聖堂は、ネロとパトラッシュが最期に絵を見た教会として知られている。

アントワープ

アントワープの見どころは、アントワープ中央駅から西へ20分歩いた、旧市街に集中しているので、効率的に観光することができる。
アントワープ中央駅から旧市街はバスや地下鉄でも行くことができるが、オススメはメール通りを歩いていくこと。メール通りは歩行者天国のショッピングストリートで、ベルギーファッションやお菓子屋、お土産屋等のお洒落な店が並んでいて、あっという間に旧市街まで到着してしてしまう。

メール通りを歩くこと20分、町の中心部のマルクト広場に到着。
マルクト広場はレストランやカフェが集まり観光客でいつも賑わっている。
広場にはベルギーで一番大きなゴシック教会が建っている。ここは「フランダースの犬」のネロが亡くなった場所でもある。教会の中はルーベンスなどの名画が多数飾られていて、ちょっとした美術館のようになっている。また123メートルの高さのこの鐘楼は世界遺産にも登録されている。

マルクト広場

広場を囲むようにして建っている、切り立った三角屋根の建物たちはギルドハウスで職人組合会館の役割を果たしていた。

マルクト広場の西側に建つ市庁舎は、世界各国の国旗が掲げられている姿が印象的。

時刻は18時半になり、日が傾いていた。メール通りを通り、アントワープ中央駅に向かう。アントワープ駅は荘厳な駅で天井が高く、随所に装飾が施され、
世界一美しい駅と言われ、「鉄道の大聖堂」の異名もあり、「名探偵ポワロ」など、数々の映画やドラマのロケ地としても使われてきた。

アントワープ中央駅

アントワープ駅からブリュッセルにはインターシティで1時間。これでベルギー観光は終了。明日は花の都パリに向かう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA