ヨーロッパ17か国周遊記(パリ編③)

今日は少し遠出して、パリ郊外のヴェルサイユ宮殿に向かう。
ヴェルサイユ宮殿はパリの西方約20kmほどの場所に位置しており、パリからは交通の便も非常に良く、手軽に日帰りできる。
ただ、「アクセスが良すぎる」のが問題。

というのも、ヴェルサイユ宮殿にはヴェルサイユという名前の駅が3つもあり、路線も異なるので どの路線を使いどの駅で降りたらいいのか分からない。

結論から言えば、3つとも大差ないので、好きな駅で降りればOK。どの方法で行く場合も、パリの中心部からはおおよそ1時間ほどでヴェルサイユ宮殿までアクセスする事ができる。 C線、N線、Lのどれか乗りやすい路線に乗っていけばいい。できればC線が駅からヴェルサイユ宮殿まであまり歩かないのでベター

★ヴェルサイユ宮殿へのアクセス

・C線:ヴェルサイユ=シャトー( Versailles Château Rive Gauche )駅 →この駅が一番近くオススメ! 駅から徒歩10分

・N線:ヴェルサイユ・シャンティエ( Versailles – Chantiers )駅
徒歩20分

・L線:ヴェルサイユ・リヴ・ドルワット( Versailles – Rive Droite )駅
徒歩20分

入場料は18ユーロ

ヴェルサイユ宮殿

「ベルサイユ宮殿」はルイ13世が建築した邸宅で、王政全盛期のルイ14世により増築され、現在の豪華な造りになった。太陽王と呼ばれたルイ14世の栄華が宮殿の豪華さより伝わってくる。

それから2代目のルイ16世の時代には贅を尽くした生活が市民に非難され、フランス革命を引き起こし、マリーアントワネットとともに処刑され、フランス王政は終わった。それからこの宮殿はナポレオンに渡った後、今に至るまで共和制となったフランス政府が管理している。この宮殿はフランスの栄枯盛衰が詰まっている。

ヴェルサイユ宮殿 最大の見どころがこの「鏡の間」。この回廊は17世紀後半に国王の居室と王妃の居室を結ぶ回廊として改造したもので、回廊の長さは約75m、幅は約10m、高さ約12mもあり、17組の巨大な窓と578枚もの鏡が壁一面に張られている。

そしてベルサイユ宮殿で外せないのが美しい庭園。宮殿見学の際は合わせて見学することをおすすめします。

噴水の向こうには広大な敷地が広がっている。

「太陽神アポロンの噴水」は、天馬に引かれて海の中から姿をあらわしたアポロンが、天に向かい駆け上ろうとしている様子を模った噴水で、天馬に引かれたアポロンは、ルイ14世自身を表している。

ヴェルサイユ宮殿観光は庭園まで見て回ると、4時間かかった。

次はシャルトルに向かう。RERのN線が、パリ市内~ヴェルサイユ宮殿~シャルトルを結んでいるので、シャルトルはヴェルサイユ宮殿と一緒に訪れるのに都合がいい。
シャルトル N線:ヴェルサイユ・シャンティエ( Versailles – Chantiers )駅からRER に乗車して40分。 パリからは1時間10分

15時30分ごろ、シャルトルに到着。シャルトルの唯一にして最大の見どころであるシャルトル大聖堂に向かう。シャルトル大聖堂は駅から歩いてすぐなので迷わない。

シャルトル大聖堂は、フランスゴシック建築の代表作と言われ、当初はロマネスク様式を基調に建築されたが、1194年の火災で大部分を焼失。その後、26年の歳月をかけ今度はゴシック様式で再建された。そのせいもあって、正面から右にロマネスク様式の古い塔、左にゴシック様式の新しい塔がそびえ立つ珍しい教会となっている。また、170窓を超えるステンドグラスも圧巻。

シャルトル大聖堂

大聖堂を見た後、シャルトルから、1時間かけパリに戻り早いうちにホテルで休む。

9月7日、パリ最終日。今日は19時13分のユーロスターでロンドンに行くので、それまでパリの観光をする。

まず向かったのは、ホテルの近くのモンマルトルの丘。頂上のサクレクール寺院を目指す。

サクレクール寺院はモンマルトルの丘の頂上にそびえ立っている、ロマネスクビザンチン様式の白亜の大教会堂。教会内部を見学したらドーム屋根へ行ってみよう。 標高が130mあるモンマルトルの丘はパリで最も高い丘で、そこからパリ全体を見渡せる。 メトロだと、2号線のアンヴェール(Anvers)が最寄り。

ただ、このモンマルトル周辺。パリの中でも屈指の治安が悪い場所。特にサクレクール寺院周辺はミサンガの押し売りが数多くいて、勝手に手首にミサンガを巻き付け、100ユーロ等高額な代金を請求するけしからん輩が多い。無視して黙々と丘を登ろう。自分が立ち止まらず、押し売り人が手首にミサンガを巻けないので、ついにはミサンガを体に押し付け、「地面にミサンガが落ちた。150ユーロ払え」と因縁をつけられた。それも無視して黙々と丘の階段を上った。モンマルトルはインド並みのウザさがある地域で僕はあまり好きじゃない。サクレクールは好きだけど。

サクレクール寺院

エッフェル塔のふもとのシャン・ド・マルス公園で一休み。地元の人がワインを便で飲んでいたので、自分も1瓶買って飲むことにした。ワインは何と66セントで70円位。フランスはワインが水くらい安い。

公園からはエッフェル塔が綺麗に見える。青空に映えるエッフェル塔もいい。

パンテオンは、フランスの偉人を埋葬してある場所で、18世紀に建てられた。本家ローマのパンテオンと比べると比較的新しい。

パンテオン

サンテティエンヌ・デュ・モン教会  

パンテオンの裏手にあり、サント・ジュヌヴィエーヴの丘に立つ教会。それほどメジャーな観光地ではないので、中は静かで落ち着いている。教会の中央には螺旋階段があり、独特のつくりをしている。

パリの残りの名所を徒歩でブラブラして、少し早めにパリ北駅で徒歩で向かう。パリ北駅は10区にあり、周囲の治安はあまりいい雰囲気ではない。16時半くらいにパリ北駅に着き、構内で時間を過ごし、フランスの出国審査とイギリスの入国審査を受け19時13分発ユーロスターロンドン行きに乗って、1か月いたヨーロッパ大陸に別れを告げる。

ユーロスター

ユーロスターはパリとロンドンを2時間半で結ぶ高速鉄道で、トータル時間では飛行機を使うよりも早い。席は全席指定でユーレイルパスを使う場合は別途座席指定料金が必要で日本から予約したら6100円かかった。。。早割料金だとユーレイルパス無しでも5000円以下のものもあるそう。通常は8000円~16000円程度。

予約はこのサイトでできる。 ://www.eurostar.com/ 
ユーロスターを使えば片道2時間半でロンドン=パリ間を日帰り可能になる。

電車はベルギーに近いリールに停車した後、ドーバー海峡のトンネルに入り、20時45分ロンドンのセント・パンクラス駅に到着。ついにこの旅の最終目的地ロンドンに到着。旅も終盤戦。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA