イベリア半島・マルタ・モロッコ旅行記(モロッコ・ラバト編)

12月13日、今日はカサブランカから日帰りでラバトに向かう。
ラバトはカサブランカから100キロ東にあるモロッコの首都。
街の規模としては、カサブランカやマラケシュと比べると小さいが、メディナと呼ばれる旧市街を中心に街一帯が世界遺産に指定されており、「ウダイヤのカスバ」をはじめとした、城砦遺跡を見学することができる。

★カサブランカからラバトへのアクセス

ONCF(モロッコ国鉄)でのアクセスがオススメ
所要時間: 1時間
料金:片道37ディルハム(一等は47ディルハム)
https://www.oncf.ma/fr/Entreprise (ONCFのサイト)
基本的に30分おきに出発している

カサブランカ側駅:カサ・ポール駅
ラバト側駅:ラバト・ヴィル 駅

※注意:ラバトへは、町はずれのカザ・ボヤジャー駅からの便もあるが、中心部に位置するカサ・ポール駅からの方が頻発しているので、カサ・ポール駅から乗るとOK。

9時ごろにカサ・ポール駅を出発し1時間でラバト・ヴィル駅に到着。ラバトには駅がいくつかあるが、このラバト・ヴィル駅が一番観光地に近い。

ウダイヤのカスバ

ラバト旧市街でまず訪れたいのが「ウダイヤのカスバ」。カスバとは要塞機能を持つ集落のことで、12世紀にムワッヒド朝が建てた城壁を17世紀に城塞として発展させた石造りの巨大建造物です。いかめしい城門は、まるでロールプレイングゲームの世界から飛び出してきたかのような雰囲気。

グランド・モスク

王宮の入口近くにあるグランド・モスク。このミナレットはラバト市内あちこちからよく見え、街中で迷子になったときは目印になる。

ムハンマド5世の霊廟

次に訪れたのは、ラバト最大の観光スポットの「ムハンマド5世の霊廟」。
ムハンマド5世は、フランスやスペインの植民地となっていたモロッコを1956年の独立に導いた君主で、1973年にこの霊廟を建設して彼の偉業を讃えている。
屋根はピラミッド型で緑色のタイルで覆われている。

ハッサンの塔

ハッサンの塔はムハンマド5世廟と同じ敷地で向かい側にあるが、最近できたムハンマド5世廟と違いその歴史は12世紀まで遡る。
元々ここに1196年に当時の国王であるヤアクーブ・エルマンスールが世界最大のモスクと最も高い塔の建設を目指して着工したが、4年後に没したため工事は中断し未完に終わってしまった。
本来の計画だと、ミナレットは高さ80mになるはずだったが、現在に残るハッサンの塔の高さは44mにとどまっている。
それでも、このハッサンの塔は見応えは十分で、ラバト最大の観光の目玉となっている

ウダイヤのカスバ

ここウダイヤのカスバもラバトの観光ハイライト。
カスバは要塞という意味で、17世紀に建設されたこの要塞は、高さ10mの外壁に囲まれている、外観が堅い軍事施設の雰囲気がある。
しかしながら、内部は外からのイメージと違い、青と白で統一された家屋が並んでいる。スペイン南部のアンダルシアをイメージした庭園もあり、別世界が広がっている。

昼下がりのカスバの内部はひっそりとした静かな雰囲気。

アンダルシア庭園

ウダイヤのカスバ内部にある、スペイン南部アンダルシアのような雰囲気の公園。観光客はおらずゆっくりと見学できた。

14時半にはラバトの観光を終え、帰りの電車に乗りカサブランカに戻る。
これでモロッコ観光は終了。次来るときはシャウエンや、サハラ砂漠にも行きたいなあ。

明日は、9時15分の飛行機でリスボンに向かう。

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