中東周遊記(クウェート編)

早朝3時、バーレーンからのガルフエアーがクウェート空港に到着した。朝になるまで空港で時間を潰し、7時に空港から市内へのバスに乗り込む。

★クウェート空港から市内へのアクセス

クウェート空港から市内へは2種類のバスが走っている。
空港を出たら100mほど右手に進んでいけば停留場が見えてくる。
・ 路線バスの13番か501番: 1/4KWD (90円)
・エアポートバス 1KWD(360円)

行き先は両方とも中心部のミルカブバスターミナル
どちらも頻発しているので、早く来た方に乗ればいい。時間は40分~1時間くらい
自分は往復とも501番のバスに乗ったが、インドのTATA製のバスで、中はまあボロい。乗っているのは外国人労働者だけだった。

※クウェートの通貨について
通貨はクウェート・ディナール(KWD)。
1KWD=360円(2020年4月時点)。
特徴的なのは、1通貨当たりの価値が非常に高く、世界で最も高価値な通貨と言われている。だだ、最小単位は1ディナールでなく、1/2KWD、1/4KWDという紙幣が存あり、フィルスと言われる補助単位もある。
ディナールかフィルスか混乱するので注意。

クウェート

アラビア半島の東の付け根にあり、イラクの隣にあるクウェートは、四国とほぼ同面積の国。
クウェートは世界第4位の埋蔵量の油田を持ち、 他の湾岸諸国と同様、オイルマネーに支えられたリッチな国で一人当たりGDPは900万円近い。
1990年のイラクによるクウェート侵攻のイメージがあり、少々危険なイメージがあるかもしれないが、街は既に復興しておりきわめて安全。
首都のクウェートシティには高層ビルが急ピッチで建設され続け。周辺の湾岸諸国同様に発展を続けている。 観光地はそれほど多くはないが、成長しつつある街並みを見るのは楽しい。
また、街中にはローカルのアラブ料理屋やお店もあり、 安価で食事や買い物をすることができる。

バスターミナルから街はずれの海方向に歩き、一番の見どころのクウェートタワーを目指す。海岸沿いのプロムナードを歩くこと40分、クウェートタワーが見えてきた。

クウェートタワー

クウェートのランドマーク的存在なのが、 この独特なデザインの「クウェートタワー」 。球体に串を刺したような独特のデザインのタワーは、クウェートのお札にも描かれている。

全部で三本ある塔の中で一番高い塔は187mで、123m地点には30分かけてゆっくり回転する球形展望台がある。その下の2つ目の球は上部がレストランで、下部が給水塔になっている。二番目に高い塔は給水塔として、三番目の球がない塔は送電施設として使われている。
199o年のイラク侵攻の時は、イラク軍の攻撃目標になり砲撃を受け損傷した過去があるが、今はきれいに修復されている。

個人的にこの球形のデザインは面白くて大好き。

タワーを後にして、1時間かけて高層ビルが立ち並ぶ街の中心部に戻る。

中央右の超高層ビルはクウェート一の高さ412mを誇る「アル・ハムラ・タワー(Al Hamra Tower)」高層ビルが多いクウェートの中で一際目立つ。

こちらの曲線が綺麗なタワーは 「KIPCO Tower」(高さ240m)

「Kipco」とは「Kuwait Projects Company」の略でクウェート最大の投資会社。

クウェートは石油を売って得たお金を投資を行い、経済の多角化を図っている。この傾向は産油国に多く見られる。
自分が勤める会社も一時期サウジアラビアの投資ファンドが大株主になっていた。 原油がバレル50ドルを割ったころに、サウジがイエメンとの戦争に介入しだして気づいたら大株主一覧から消えていた。余程お金が無かったからうちの株を売却したのだろう。

これは高さ372mの「解放タワー」。建設中に湾岸戦争で一時中断したが、戦争終結後完成し、イクラからのクウェート解放を記念して「解放タワー」と名付けられた。 中の展望台はクローズしていた。

解放タワー

11時になったので、解放タワー近くのアラブ風の地元の定食屋で、ケバブを注文。値段は150円位とリーズナブル。中東はラムかチキンのケバブの2択になるが、オススメはラム。あっさりとした牛肉のような味でクセになる美味しさ。

13時過ぎに今日の宿のOasisホテルにチェックイン。1泊1万円ちょい。
部屋は綺麗でかつ快適で、その名のごとくオアシスのようなホテル。
最近深夜便を使いホテルに泊まらず、空港でシャワーだけ浴びることが多く。疲れが溜まっていたので、シャワーを浴びた後朝まで泥のように眠った。

http://www.oasis.com.kw/
(ホテルのサイト)

ホテルの部屋からはクウェートのビル群が一望できる。

翌朝8時に起きて、ホテルの朝食バイキングを食べる。ナンとカレーをたらふく食べ、その後空港にバスで向かい次の目的地キプロスに向かう。

【まとめ】

クウェートは石油だけで十分成り立つ国で、観光客を呼ぶという発想がない国。
街はクウェートタワー以外にこれといった見どころはないが、1日程度訪れてみるのはあり。

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