中東周遊記(バーレーン・マナーマ編)

1月19日0時35分、ドーハを出発したブリティッシュエアウェイズ機は、バーレーンに到着。
誰も飛行機から降りないので、自席で暫く待って、それでも誰も降りないので、客室乗務員に聞いたら、この便の客は殆どロンドン行きで、降りずに自席にいるとのこと。もう離陸するので早く降りるようにと言われた。
もし、このまま待ち続けたら、ロンドンまで連れていかれたのだろうか。

午前1時、バーレーン空港に降り立つが、ホテルを取っていないので空港で朝まで寝ることに。
朝8時になり、空港バスで市内に向かおうとするも、ドーハ同様バスには現金で乗れずカードが必要とのことだった。時間も十分にあるので空港から歩いて首都マナーマ市内に向かうことにする。

マナーマ

バーレーン王国の首都であるマナーマは、オイルマネーに支えられた、高層ビルの建設ラッシュが続く成長著しい都市。実はアラブ諸国で一番最初に石油を採掘したのはサウジではなくここバーレーン。最近はドバイ同様経済の多角化に力を入れ、金融、貿易も盛んになっている。

バーレーンの特徴として、イスラム戒律の緩さがある。ここはイスラム諸国の中では珍しくお酒を飲むことができ、週末になると戒律が最高に厳しいサウジアラビアから橋を渡って人が押し寄せる。

また、もう一つの特徴として、他の湾岸諸国と比較して物価が安いことがある。ドバイに比べると飲食店で3割くらいは安く1000円以内で一食済ますことができる。

空港から市内(モスク)までは8キロあり、1時間40分かかる。空港を出て暫く歩くとムハラクという地区に入り、ムハラクを抜けると、大きな橋に差し掛かる。
この橋を渡り切ればマナーマの中心部に入る。
橋から海側を眺めると、真っ白な砂漠のような砂浜が広がっている。

空港を出発すること1時間近く、マナーマ中心部に到着。早速アラブ諸国特有のユニークな建物が前に入る。

ワールド・トレード・センター

ワールド・トレード・センターは、2008年に完成した高さ240mのビル。
二つの直角三角形のタワーが背中合わせに向かい、二つのタワーは風力発電のプロペラが設置された三つの連絡橋で結ばれていて、その姿はマナーマ市内の中で異彩を放っている。

一般の観光客でも入場OKで、地上階にはショッピング・モールやレストラン等の商業エリアがあり、海風が吹くとプロペラがくるくる回って発電している様子も見ることができる。

ワールドトレードセンターから、歩くこと30分、大きなモスクが見えてきた。

アハマド・アル・テファフ・モスク

バーレーンで一番大きなモスクが、このアハマド・アル・テファフ・モスク。
完成は1988年と比較的新しい。
異教徒に寛容なバーレーンらしく、イスラム教徒でなくても内部を見学することができる。(ただし金曜は除く)内部見学は、ガイドがつき英語でモスクに関して丁寧に説明してくれる。
内部は贅沢そのもので、世界中から豪華な建材を取り寄せて作っているらしい。

13時過ぎ、中心部でローカルな感じのレストランを見つけたので、入ってハンバーガーを2つ注文。1つ150円位で味はまあまあ。
バーレーンは全般的に人がまばらでお店が少ないので、食事をする場所を見つけるのに少々苦労するかもしれない。

暑くなってきたので、元来た道を戻り空港に向かう。市内と空港の途中にバーレーン国立博物館があったので、バーレーンについて勉強すべく立ち寄ってみる。

バーレーン国立博物館

1ディルハムを払い、中に入ってみる。館内は冷房が効いていて街歩きで疲れた体が回復していく。

バーレーンは石油が出る前は、真珠採取が特産品で、真珠採取の様子を船の模型や写真パネルで丁寧に説明してあった。
また、バーレーンの古くからのイスラム文化についても展示があり、模型や人形を使い昔の生活が説明されていた。
もっとも、今はオイルマネーでリッチになって、古き良きイスラム文化は忘れさられてしまったようだ。 この博物館はバーレーン国民に石油が出る前の古き良きアラビア文化を忘れないようにしてほしいという願いを込めて作ったのだろうと勝手に解釈していたのだが、どうだろう。

歩いて空港に戻ると夕方5時になっていた。空港でシャワーを浴び、深夜1時のガルフエアーで次の目的地クウェートへ飛ぶ。

【まとめ】

バーレーンには観光地は少なく、1日あれば市内の見どころは十分見て回れる。仕事で出張で来ることがあれば、少し観光するといいレベル。これからドバイのように発展していき面白い都市になると思うので今後に期待したい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA