南米・カリブ周遊記(アルゼンチン・ブエノスアイレス編)

2月25日、今日は早朝7時30分に チリのサンティアゴからアルゼンチンのブエノスアイレスに飛ぶ。
登場した航空会社のスカイエアラインはチリのLCCだが、機内食が出る。レガシーキャリアのLAN航空と比べると、半額以下で飛ぶことができ安く、サービスがいいお得なエアライン。

チリとアルゼンチン国境上空

ブエノスアイレスには定刻の9時半に到着。

ブエノスアイレス

アルゼンチンの首都ブエノスアイレス。「南米のパリ」という異名を持つこの都市はヨーロッパらしい雰囲気のダウンタウンや、タンゴで有名なカミニートなど様々な観光名所があり、南米というよりかは、スペインやイタリアに雰囲気が近い。
ただ、この町からは風景には現れない南米独特の熱気が感じられるので、そこで南米にいることを実感できる。

★ブエノスアイレス空港から市内へのアクセス

ブエノスアイレスには、2つの空港(エセイサ空港とアエロパルケ空港)がある。
国際線が着くのはエセイサ空港で、
ブエノスアイレス市内から約30km離れた郊外に位置している。

①リムジンバス、②路線バス、③タクシーの3通りの方法があるが、
オススメは①のリムジンバスで、1000円ほどの値段で快適に市内まで移動できる。 安さを取るなら②の路線バスだが時間がかかるので面倒。

①リムジンバス ★オススメ!
Manuel Tienda Leon社のバスが、レティーロ駅の近くにあるManuel Tienda Leon社専用のバスターミナルまで運行している。
運行間隔:0時から6時は1時間毎
      その後21時までは30分おきにその後は45分おき。
料金:$ 400 ペソ ※クレジットカードもOK
所要時間:市内ターミナルまで約1時間。

② 路線バス8番
料金:19.70ペソ(約80円)
所要時間:市内ターミナルまで2時間
運行間隔:1時間おきくらい
※現金不可でSUBEというICカードがないと乗れない
 SUBEは空港や地下鉄駅で買える。

③タクシー

料金:1200ペソ
「REMIS」と「Taxi Ezeiza」の2種類の定額リムジンサービスがある。
通常のタクシーも利用できるが、ぼったくりで結局高くつくことがあるので、定額リムジンを使った方がいいだろう。

行きはリムジン、帰りは路線バスを使った。路線バスが圧倒的に安いが、時間がかかる。路線バスはSUBEというカードを買う必要もあり面倒なので、リムジンバスでいいのではないだろうか。

エセイサ国際空港をリムジンバスで出発し、11時頃にブエノスアイレスの中心部レティーロにあるバスターミナルに着いた。
ここからブエノスアイレス観光を始める。

トーレモニュメンタル( 英国塔 ) Torre Monumental

ブエノスアイレスの中心部のレティーロ地区にある、アルゼンチン空軍広場に立つ高さ60mの時計台。
煉瓦で作られた赤の胴体と白の時計とのコントラストが美しい塔。
1810年に起きた五月革命の100周年記念にイギリスから贈られたもので、以前は英国塔と呼ばれていたがフォークランド紛争後にトーレモニュメンタルに改称されている。
元々関係が良かったイギリスからのプレゼントではあるが、イギリスと紛争をして仲が悪くなったので、改称された微妙な歴史を持っている塔。

サンマルティン広場

レティーロ駅から少し歩いたところにあるアルゼンチン空軍広場にほど近い広場。
サン・マルティン将軍の銅像をはじめとする、多くのモニュメントや銅像が広場内に建っており、フォークランド紛争で戦死した方たちの慰霊碑もこの公園内にある。
ちなみに、レティーロ地区は昼はそこそこ安全だが、夜は危ないらしいので行かない方がいい。
また、レティーロ駅の裏手にはスラムがあるので絶対に行かないこと。

5月広場 (Plaza de Mayo)

ブエノスアイレスの中心となっている広場で、その名前は、1810年5月25日のスペインからの独立運動のきっかけとなった五月革命に由来している。
広場の中央には、この日を記念した「5月のピラミッド」と呼ばれる白い塔が建てられている。
広場の奥にあるピンク色の建物が、アルゼンチンの大統領官邸。アメリカの大統領官邸が「ホワイトハウス」と言われているが、アルゼンチンのそれは「ピンクハウス」と呼ばれている。

大統領官邸

広場のすぐ向かいには、ギリシャ神殿のような外観が美しいメトロポリタン大聖堂もある。

メトロポリタン大聖堂

1827年に完成したネオ・クラシック様式の大聖堂で、ドーム型の天井が美しい。正面にはイエス・キリストの弟子12使徒を表す12の円柱が並ぶ。教会内で目を引くのは、南米を解放し、アルゼンチンの独立に力を尽くしたサン・マルティン将軍の霊廟だ。
ブエノスアイレス中心部の5月広場の隣にある大聖堂です。
アルゼンチンのみならず、南米諸国独立の立役者であるサンマルティン将軍を祀っています。
聖堂の内部には衛兵が警備しており、(たしか)2時間おきに交代式を見学することができます。

7月9日通り

アルゼンチンの独立記念日に由来する名前の7月9日通り。
なんと幅140メートル、16車線あり世界で一番幅が広い道路。
通りにはオベリスクが堂々とそびえ立っている。

オベリスク

ブエノスアイレスのランドマークともいえるオベリスクは、ブエノスアイレス建都400年を記念して建設された。
これを見ると「ブエノスアイレスに来たな」という気分になる。

7月9日大通りを歩くと、綺麗な劇場が見えてきた。

テアトロ・コロン

テアトロ・コロンはミラノのスカラ座、パリのオペラ座と並び、世界三大劇場の一つと言われているオペラ劇場で、1908年に7月9日大通り沿いに建設された。

テアトロ・コロンは座席約2500席、立ち見席は約1000人収容でき、幅20m、高さ15m、奥行き20mのステージがある。
時間が許すなら、地球の裏側でオペラ鑑賞を楽しんでみてはいかがだろう。

7月9日大通りには、歴史的な建物が並んでいる。

7月9日通り沿いにエビータの顔が書かれているビルがある。いかにも南米風なデザイン。

ここで、中心部から少し外れたカミニートに向かう。
カミニートへは、頑張れば徒歩で行くこともできるのだが、カミニートの周辺のボカ地区は治安が非常に悪く高確率で強盗に遭うため、バスかタクシーでの移動を強くお勧めする。
カミニートそのものは安全なので、心配しなくていい。

★カミニートへのバス
中心部の5月広場やオベリスクから29番バスが出ており、20分程でカミニートから港の方へ少し歩いたバス停に着く。

カミニート

アルゼンチンに来たら、絶対に訪れておきたい場所がここカミニート。
アルゼンチン名物タンゴ発祥の地として有名。
カミニートはカラフルな建物が並び、南米らしい雰囲気を満喫できる。

それぞれの家を異なる色で塗装するというのが、アルゼンチンの大多数を占めるイタリア系移民の伝統文化。
カミニートは貧民地区ながらも、数少ないお金で家々をカラフルに塗装することは欠かさなかった。今ではこのカラフルな家々が、アルゼンチン一の観光地たらしめている。
通りにはおしゃれなカフェ、本場のタンゴを楽しめるレストラン、お土産屋などがズラリと立ち並び、歩いているだけでどれも楽しい。

カラフルなお土産屋さん

カラフルな家が並ぶ

ベランダや店先に人形が飾ってある。

ベランダの人形が手を振っている。

カミニートの中心部。ベランダにはやはり人形が。

★注意事項
カミニートにいるときは観光客が多いところを歩き、観光地ではない脇道に絶対に入ってはいけない。一本道脇道に入るとそこま無法地帯で強盗が多発している。
カミニート内と近辺のボカ地区の治安は全く別物なので要注意。
カミニート内の観光客がいるエリアは観光地なので、多くの警察官が警備しているのでまず大丈夫。

カミニート観光を終えると、バスで元来た道を戻り、国会議事堂の前に到着。ここから再びブエノスアイレス中心部を観光する。

国会議事堂

ブエノスアイレスの国会議事堂は議事堂としては世界で二番目の大きさを誇る。
細長い緑青色のドーム屋根が印象的な議事堂。
昔、アルゼンチンが独裁政治を行っていたときは議事堂は全く機能せずに閉鎖されていたらしく、アルゼンチンの歴史を思うと感慨深くなる。

議事堂前の広場には、ロダンの彫刻「考える人」のレプリカがある。よく考えて政治をしろということだろうか。

広場内にはたくさんのオブジェやモニュメントが飾られており、アルゼンチンの歴史を肌で感じることができる。



国会議事堂近辺を歩いてみると、教会がいくつか見えてくる。

サンフランシスコ教会
(Basilica y Convento de San Francisco)

二つの尖塔の真ん中にある、金の銅像が印象的なサンフランシスコ教会。
教会自体は修復のため閉鎖されているが、教会の隣にある博物館は開いている。博物館の中には、彫像、絵画、遺物等の宗教作品があった。

サント・ドミンゴ教会 Convento Santo Domingo

ディフェンサ通り沿いにある教会。 この教会も修復中とのことで内部の見学はできなかったが、正面から見て左の塔に内戦をしていた時の銃弾の跡がくっきり見えた。

プエルト・マデロ

プエルト・マデロはブエノスアイレスの中心部の東側にある、ラプラタ川に面した人気の観光エリア。
周囲には高級ホテルや大企業などの高層ビルなどが立ち並び、おしゃれなレストランやバーなども充実している。
このエリアは19世紀後半に湾港施設として発展していたが、その後は永らく寂れてしまっていた。
1990年ごろから再開発により高層ビルが次々に建設され、現在ではブエノスアイレスの流行の最先端を感じられる観光エリアとなっている。

プエルト・マデロ地区の欧州風のビル

気づけば時刻は5時を過ぎていた。ブエノスアイレスは夜になると治安が悪化して強盗が出るので、日が落ちる前にホテルに入った方がいい。欧州風でオシャレ街ブエノスアイレスだが、ここは南米であることを忘れてはならない。
明日は日帰りでウルグアイ観光!

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