南米・カリブ周遊記(シカゴ編)

3月19日、今日は早朝7時の便でマイアミを発ち、最終目的地シカゴへ。シカゴのオヘア空港には9時半に到着し、地下鉄でシカゴ市内に向かう。

シカゴ

ミシガン湖のほとりに位置する、アメリカ中西部の大都市、シカゴ。
シカゴはニューヨーク、ロサンゼルスに続く大都市で、 高層ビルが立ち並ぶ全米屈指のビジネス都市で、ミシガン湖畔の公園、博物館から摩天楼等、魅力的な観光スポットもある。
また、シカゴは車社会のアメリカの中では珍しくメトロやバス等の公共交通機関が非常に発達している街で、車が無くても気軽に観光できる街。シカゴは若者が多く、流行に敏感で、街にはモダンアートが所々に見られ、歩いていて楽しい。

★シカゴ・オヘア空港から市内への行き方。

シカゴ・オヘア国際空港はシカゴ市街地から27kmほど郊外にある空港。オヘア空港は全米屈指の大きさで空港からのアクセス方法も充実しており、① CTAトレイン 、②シャトルバス、③タクシーが主な手段になる。

① CTAトレイン

シカゴ市内を網羅する高架鉄道 CTAトレインのブルーラインで、空港ターミナル2直結のO’Hare駅 からダウンタウンに向かうことができる。ダウンタウンには多くの駅があり、行きたい目的地の近くで降りるといい。早く安くコスパもよい手段。
・料金:片道5ドル(市街地から空港までは2.25ドル)
・所要時間:ダウンタウンまで約40分
・運行時間:24時間運行  ※日中は3~5分おき、深夜は30分に1本ほど。

②シャトルバン

ゴー・エアポート・エクスプレスの乗り合いシャトルバンは、希望の目的地へ連れて行ってくれる交通サービス。
チケットは到着階のサービスカウンターで購入できる。
料金:片道$30、往復$53

③タクシー

市街地までは約40ドル~
チップでメーターの15%を加算しよう。

シカゴのオヘア空港から地下鉄とバスを乗り継ぎ、最初にシカゴ郊外のシカゴ科学産業博物館に向かう。

シカゴ科学産業博物館

アメリカは博物館大国で様々な有名博物館があるが、その中でも全米屈指の博物館と評されるのが、このシカゴ科学産業博物館。
科学産業博物館は,シカゴのダウンタウンから南に向かった「ハイド・パーク地区」にあり、科学、医療、歴史など、様々な分野の展示が広大な敷地に広がっている。
本当に大きい博物館なので、全部見て回るには1日あっても足りない。

【アクセス 】
バス:ダウンタウンから6番(Jackson Park Express)10番(Science and Industry)または2番(Hyde Park Express)

【料金 】
基本入館料に加えて、館内にあるアトラクション数に追加料金がかかるシステム。
基本入館料$21.95
入館料+1アトラクション$33.95、2アトラクション$45.95、3アトラクション$57.95

U-505潜水艦

館内に入ってまず見えてきたのは、この博物館の目玉であるドイツの潜水艦「U-505」。潜水艦はとにかく大きいので、外から見るだけでも圧巻。
以前は、博物館の外に置いてあったそうだが、シカゴの冬の寒さで傷んでしまい、中で展示する事にしたそう。
潜水艦U-505は、第二次世界大戦中にドイツが開発した潜水艦で、アメリカ~イギリス間を往来する商業船を撃沈するなどアメリカ含む連合国側を悩ませていた。

展示されている「潜水艦U-505」は、1944年6月4日西アフリカ沖でアメリカ軍に攻撃され、拿捕されたものの実物。
大戦中アメリカ軍はドイツで使われていた「エニグマ」の暗号の解読のため潜水艦を拿捕しようとした。潜水艦の乗組員は暗号漏洩を防止するため自沈させようとしたが、乗りこんできたアメリカ軍によって阻止され、現在に至る。
現在、ガイド付きのU-505内部見学ツアーが行われており、中に入って見学することができる。
自分も実際に参加してみたが、どこから来たか聞かれ、日本だと答えると、分かりやすい英語で説明してくれ内容をよく理解することができた。

ヘンリークラウン・スペースセンター

次に向かった「ヘンリークラウン・スペースセンター」では、アポロ計画で使用された宇宙船や宇宙服等が展示されている。メインの見どころはなんといってもアポロ8号で、人類史上初の月を周回した宇宙船。

ベイビー・チック・ハッチー(Baby Chick Hachey)

ケースの中には、今にも孵化しそうなひよこの卵がたくさんいて、中からくちばしで殻を少しずつ割り、殻から出ようとするヒヨコの姿を見ることができる。このコーナーは子ども向けらしいが、個人的には結構好きだった。

博物館には他にも数多くの展示物があり、4時間位見入ってしまった。気づけば時刻は3時位で、シカゴ中心部に戻って他の場所にも行かないといけないので、バスで中心部に戻る。

あと、3月中旬ではあるがこの日のシカゴの気温はマイナス10度で冬に底冷えする典型的な内陸性気候。外を歩いていてめちゃくちゃ寒い。

ミレニアムパーク

ミレニアムパークは、シカゴ中心部に位置し、ミシガン湖沿いにある約1.3平方キロメートルもの広大な公園。
この近辺には、シカゴ美術館やフィールド自然博物館等、シカゴ観光の有名スポットが多くある。
シカゴの摩天楼のど真ん中にあるこの公園は、緑やオブジェが多くシカゴ市民の憩いの場となっている。

ザ・ビーン

ミレニアムパーク内で一際目立つのが、「ザ・ビーン」という豆の形をしたオブジェ。インド出身の芸術家の作品で、ステンレス板をつなぎ合わせて作り、表面を継ぎ目が見えなくなるまで、磨きまくるという非常に作るのが難しい作品だったらしい。

ミレニアムパークからシカゴの摩天楼群の間を歩いて行く。

シカゴ美術館

ディアボーン駅、昔駅として使われていた建物を、商業ビルとして改装している。 中はレストラン・バー、オフィスビル、テナントとして入っおり、古くておしゃれな感じのする建物。

摩天楼で知られるシカゴの街の景色は、観光の何よりの見どころ。ダウンタウンの中心部にある、アメリカで2番目に高いビル、ウィリスタワーとジョンハンコックセンターはシカゴの高層ビル群の双璧をなす。今回はこの2つのビルに登ってみる。

ウィリスタワー

シカゴでもっとも高いウィリス・タワー。1973年に完成し、アンテナ部分を含むと全高527メートルにもなる。 以前のビル名はシアーズ・タワーだったが、2009年に命名権を買っていた有名百貨店シアーズローバックが破産してしまったため、保険会社のウィリスが命名権を買って現在の名前になった。ミシガン湖から吹き付ける強風にも耐えられるように、いくつかのブロックを組み合わせたような作りになっている。

ウィリスタワーの103階にあるSkydeck Chicagoからは、シカゴの摩天楼群を眺めることができる。
夕景を眺める人が多く1時間の列ができていた。
展望台スカイデッキへの一般入場料は大人$23.00。

ミシガン湖畔が綺麗に見える。

ダウンタウンの摩天楼群。奥に見える台形型のビルはジョンハンコックセンターで、手前の高層ビルはトランプタワー。

夕暮れのビルの影がミシガン湖に伸びる。

ウィリスタワーを展望台を降りた後は、再びシカゴ市内を散策する。

CME  シカゴ・マーカンタイル取引所

CMEの略称で有名な、シカゴ・マーカンタイル取引所は、世界有数の商品先物取引所。日経先物が取引されており、株をやっている人なら誰もが一度は耳にする証券取引所。

マーチャンダイズマート

マーチャンダイズマートは、シカゴのシンボルで、総面積約39万平方メートルの世界最大規模の面積を誇る商業ビル。中にはデパート等のテナントが数多く入居しており、一日2万人が訪れる。

トランプタワー

このトランプ大統領の名を冠したホテルは、全米でも4番目に高い415mの高さを誇る。大きく「TRUMP」と表記された外壁は、反射性の高い輝くガラスを使っており、ミシガン湖や周囲の摩天楼を鏡のように映して、光り輝いている。

トリビューン・タワー

トリビューン・タワーはシカゴ川沿いにある、シカゴ建築シンボルの一つで、そのゴシックなデザインは周りの高層ビルの中で一際目立つ。高さが141メートルのこのトリビューンタワーは、シカゴトリビューン報道機関の本社として使われている。

ジョンハンコックセンター

ジョンハンコックセンターは、高さ343mのシカゴではウィリス・タワーと並んで人気の展望スポット。 展望台は94階で、地上300mの地点にある360 CHICAGOからの眺めは絶景。先ほど行ったウィリスタワーよりは高さが低いが、ここからの眺めはウィリスタワーも入ってきて、ここも負けないくらい絶景スポット。オススメは夜で、シカゴの摩天楼群が輝く夜景を見ることができる。

ミシガン湖畔

【まとめ】
シカゴは有名観光地こそないものの、摩天楼群や博物館等見どころ満載のアメリカ屈指の大都市。訪れておいて絶対損はない。ただ、シカゴの冬はメチャクチャ寒いので、避けた方がいい。

3月20日、13時25分のアメリカン航空便でシカゴを発ち、半日のフライトのち翌21日16時半に成田に到着。3週間に及ぶ中南米旅行が無事に終わった。

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