今日はチュニスから郊外のカルタゴ遺跡を日帰りで観光する。
カルタゴ
チュニスの北に、古代遺跡が広がる街カルタゴがある。
カルタゴは古代フェニキア人が地中海交易の中心として新たに植民した都市で、遺跡が多く残されており、現在は世界遺産に指定されている。
★チュニスからカルタゴへのアクセス
カルタゴへはTGMと呼ばれる電車でのアクセスがオススメ。
カルタゴへはチュニス新市街の東にあるチュニス・マリン駅から乗車して
CARTHAGE HANNIBAL駅で降車。
この駅を中心に、カルタゴ遺跡が広がっている。
所要時間:30分
料金:1ディナール(40円)
チュニス・マリン駅から2編成の小さい電車がガタゴト走る。電車内は地元民で満員。

電車内からの風景。ヤシの木と白い教会が綺麗。

チュニス・マリン駅を出発してから30分、CARTHAGE HANNIBAL駅で下車。駅を出てから少し歩くと、大きな教会が見えてきた。
サンルイ大聖堂
カルタゴのビュルサの丘の上にある大きな教会。 1270年フランス王ルイ9世は十字軍遠征に参加しチュニスを包囲。この最中に没したが、これを記念して立てられた。外観は大きく堂々としているが、中は意外と簡素で拍子抜けする。


外観の割に中は意外と簡素。期待して入るとがっかりするかも。。。

ピュルサの丘
カルタゴの遺跡の中心になるのはこのピュルサの丘。ここはハンニバル駅からすぐの高台にあり、周囲を城壁に囲まれている。
紀元前9世紀、フェニキアからここへ避難してきた女王エリッサは、地元のベルベル人から「牛の皮一枚で覆える地」なら貸すと言われ、そこでエリッサは牛の皮を細長く切り裂いてピュルサの丘を囲い土地を得たという、とんち話のような建国伝説がある。 丘の上からはカルタゴの遺跡を一望できる。

白い屋根の家々が広がる。

向こうには地中海が見える。

アラブ風の建物が広がる。
カルタゴは富裕層の高級別荘地としての側面もある。

ピュルサの丘 にある国立カルタゴ博物館。博物館はそれほど広くなく、30分位あれば一通り回れる。館内にはカルタゴから出土した像や陶器等が展示されている。

カルタゴには新しめのモスクもある。人は殆どおらず閑散としていた。

ローマの円形闘技場(コロッセウム)。かつてここで、剣闘士の試合が行われていた。

トフェ遺跡
住宅街の中にある、こじんまりした遺跡 。
遺跡はそれほど大きくなく、背の低い石柱が並んでいる。




アントニヌス浴場
古代ローマ時代の浴場跡。この公衆浴場は、建物の総面積35,000m2を誇り当時のローマ帝国で最大級の大きさを誇っていた。 遺跡は、海岸に沿って200mの長さにわたって延びている。


当時、建物は2階建てで更衣室、温浴風呂、サウナ、プール、噴水など100を超える部屋があったそう。


浴場近くの海岸。遠浅の海がずっと続いている。


石造りのトンネル。


カルタゴを見終わった後、チュニス空港に戻り、18時のアルジェリア航空便でチュニジアを後にし、アルジェリアへ向かう。

機内の窓から見たチュニジア


チュニジアを後にし、次の目的地アルジェリアの首都アルジェへ。