モルドバのキシナウの観光を終え、夜行列車でルーマニアの首都ブカレストへ。
キシナウ駅に向かい窓口でチケットを購入。1等車で料金は5000円
16時35分にキシナウを出発し翌朝6時50分にブカレストに着く便に乗る。
正直キシナウからブカレストへはバスの方が早くて安いのだが、ここは旅情ある鉄道旅にした。
キシナウ駅の電光掲示板。1500キロも離れたモスクワ便が3本、サンクトペテルブルク便も1本あり、ロシアとの結びつきの強さが見てとれる。
自分が乗る列車は105番のBUCURESTI行き16時35分発。
キシナウ駅のホームに入ってみる。構内には近郊電車が先に入ってきた。
ようやく自分が乗る予定のブカレスト行き夜行列車が到着。ディーゼル機関車の牽引で入線してきた。
客車はブルートレインのような感じ
車内は木目調で年季が入った感じで旧共産圏の雰囲気がする。
コンパートメント内。
4人部屋だが実際に乗ってきたのは自分と香港人の女の子との2人だった。
カーテンが豪華でテーブルには花が置かれている。
定刻に列車は発車し、モルドバの草原が車窓に広がる。
車窓には近郊電車が。
日が落ちてきた。教会がに夕日が差す。
食堂車の食事スペース。簡単なロシア料理が食堂で振る舞われていた。
時刻は午後7時、ルーマニア国境に差し掛かりモルドバの出国審査とルーマニアの入国審査が車両内で行われる。
国境の駅で停車。
モルドバとルーマニアは線路の幅が違うため、車両をジャッキで持ち上げて台車を交換する。
列車は駅のホームから少し走り台車交換所に向かう。ロシア圏の車輪の幅は1,520mm、欧州圏の車輪の幅は1,435mmと異なるので、そのままルーマニア側に乗り入れることができない。そのためロシア圏から欧州圏を行き来する列車は台車交換所で、1両ずつ連結を解除してジャッキで車体をもちあげられ、台車交換がなされる。
この作業を列車が通過するたびに行うので、相当時間がかかる。
一両ずつ連結を解除された客車はジャッキで固定され、まず台車をはずされる。そして、油圧ジャッキで持ち上げられたのち、台車を一気に引き出し、ヨーロッパで使われている標準軌の台車を下に入れたあと、ジャッキで車両を下げて台車を取り付けていく。
隣にあるのは自分が乗っている電車の別の車両。前後につながっている車両が台車交換所で真横に来ている奇妙さ。結局台車交換所では2時間ほどかかり、夜9時にルーマニア国境を越え再び発車していった。
こんなに手間かけてまでも電車を直通させようとするのはどうしてなんだろう。国境で折り返し運転して乗客は乗り換えればいいのに。
夜になり疲れて熟睡してしまった。
翌朝6時半、同室の香港人の子がブカレストに着くよと起こしてくれた。
電車はブカレスト近郊に差し掛かり、車窓には朝日が広がっていた。
朝6時50分。定刻にブカレスト北駅に到着。
ブカレスト北駅の構内。キシナウからの14時間の長旅が終わり、今日のルーマニア観光が始まる。
