中国 蘭州

2016年5月、3日間で中国の蘭州と西寧を訪れた旅行記。

蘭州は、中国のほぼ真ん中に位置する黄河が流れる甘粛州の省都。ここはシルクロードの中継地点として古くから栄え、現在も敦煌などのシルクロード観光の起点となっている。黄河を眺めることができる白塔山公園や霍去病を祭っている五泉山公園などの人気スポットがある。

関空からLCCの春秋航空が蘭州に就航しており、折角なので行ってみることにした。朝9時に関空を出発した春秋航空便は、途中上海を経由して15時に蘭州に到着。蘭州空港から市内は67キロあり、バスだと1時間半かかるが実は高速鉄道が通っており、45分で中心の蘭州駅まで行くことができる。値段も21元と良心的。

空港から高速鉄道に乗って蘭州駅へ。快適な乗り心地であっという間についた。

蘭州駅から蘭州市内観光を始める。

この日は夕暮れまでに白塔山公園を観光することにした。蘭州は中国の西の外れにあたるが、高層ビルが立ち並ぶ大都市で、昨今の西部大開発により急速に発展している。蘭州は石油が取れるので石油関係の企業のビルを見かける。写真は売上高40兆円の中国石化のビル。

蘭州の中心広場に到着。中国の街は欧米等の他都市と比べて格段に大きく作られており、中心広場も広大。

中心部にはショッピングセンターなどの商業施設も充実しているようだ。

中国西部はイスラム教徒が多く、中国特有の緑色のドームのモスクを見かける。

蘭州市内を流れる黄河に到着。

中山橋

蘭州市城関区に位置する中山橋は、黄河の蘭州区間に架かる最も古い橋で、110年の歴史を持つ。橋は当時ドイツから輸入された高級品で、現在、黄河鉄橋は歩行者用に改造され、重要文化遺産として保護されている。橋から眺める黄河の流れは美しく蘭州の観光スポットの一つ。

中山橋を渡り黄河を横断する。

蘭州駅から歩くこと1時間、白塔山公園の麓に到着。

白塔山公園

黄河の北岸に位置するチベットからチンギス・ハーンの元に派遣された僧が、この地で亡くなり供養する為に作られた「白塔」を起源とする公園。山頂には、元代に建立され明代に修復された白い仏塔がそびえている。山麓から山頂にかけて白塔寺、羅漢殿などいくつもの建築群が建ち並ぶ。階段ですこしづつ変わる風景を眺めながら、上がって行く。
上がり切れば小さな寺だが、展望台からの景色は素晴らしい。

白塔山公園

白塔山公園の麓にある門、ここをくぐって山の頂上に向かう。

白塔山公園

白塔山には麓から山頂にかけていくつもの税金が立ち並ぶ。

白塔山公園

上ること20分、山の中腹にある羅漢殿に到着。

白塔山公園

麓から登ること40分、頂上の白塔に到着。時刻は18時を回り少し暗くなりだしている。

白塔山公園

白塔から眺めた蘭州市内。黄河の向こうは高層ビルが立ち並ぶ都会。

白塔山公園
白塔山公園

白塔山から降り暗くなった蘭州市内を散策。晩御飯を食べる場所もついでに探し歩く。

おしゃれな商業ビルも建っている。

鶏肉の串焼きが売っていたので食べる。この串焼きは中国のいたるところで売られており、クミンのスパイスで同じ味付け。

中央広場に面したビルが綺麗にライトアップされている。

ホテルにチェックインして近くの商店で買ってきたハルビンビールとポテチで夜食タイム。何故か中国の西の外れに東北部のハルビンビールが売ってあった。

翌朝は五泉山公園を観光。ホテルからひたすら歩いて、五泉山公園を目指す。

五泉山公園

五泉山公園は蘭州の南にある皋蘭山に作られている2千年以上の歴史のある蘭州一の観光名所。公園内には5つの泉と仏教の古い建物があり、静かな環境の中、寺が山の地形に沿って建てられている。総敷地面積267000平方メートルの中に、明、清以降の建造物など10カ所、1000室余りが今も残っている。

五泉山公園

霍去病の銅像。前漢の武帝時代に時代かつてこの甘粛省で活躍し匈奴の一部を平定した英雄。

五泉山公園

敷地内には主に5つの寺院がある。

五泉山公園

敷地内には多くの池があり鯉が泳いでいる。

五泉山公園

山門から入り通りに沿って登ると胡蝶亭、金剛殿、大雄宝殿、万源閣、文昌宮、地蔵寺、千仏閣などの古い寺が山に沿って軒を連ねており石段で回廊も繋がっている。

五泉山公園

青を基調とした珍しい寺院。

五泉山公園

今日は晴れていて和やかな雰囲気

五泉山公園
五泉山公園
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五泉山公園

かつてこの地で活躍した武将の像が飾られている。

五泉山公園
五泉山公園

公園内にいたカモの親子

今日は天気が良く、大気の状態も良好だったので丘の上から蘭州市内を綺麗に見渡すことができる。

高層マンションが多く立ち並び、建設途中の建物も見られる。

蘭州は中国の内陸部の甘粛省にあり、日本人にはマイナーで馴染みがない都市。見どころは少ないものの、西武ということもあってイスラム教徒の回族が多く住み、北京や上海などほかの都市とは違った文化圏で興味深い。また、シルクロードの入り口の街であり、ここから遠く中央アジアを渡ってヨーロッパまで向かっていった人が数多くいたと思うと感慨深い街である。

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