中国 西寧

中国青海省の省都・西寧は様々な民族の文化の交じり合う都市で、街中には東関清真大寺などのイスラム教のモスクやイスラム料理のレストランが数多くあり、シルクロードの雰囲気が出ている。また、チベットのラサに向かう青蔵鉄道の起点でも有名であり、半ば観光列車と化している青蔵鉄道に乗る観光客が立ち寄っている。まだまだ無名なこの街だが、中国の西部大開発でますます便利になることは間違いない。

今日は甘粛省蘭州から日帰りで青海省西寧へ高速鉄道で日帰り旅行。蘭州駅を9時に出発する高速鉄道に乗る。今回は動車組という時速200キロの鉄道の1等席。

1等席はグリーン車と同じ3列配置。席は1等席だけあって快適。

蘭州を出て約1時間10分、あっという間に西寧駅に到着。西寧は雨が降っていた。

朝食がまだだったので、露店で売っていた揚げパンを購入。値段はなんと1元。味はついていなかった。

腹ごしらえしたところで、西寧の街を散策する。西寧の街は蘭州に比べると少し小さいものの、開発が進みビルが立ち並ぶ都会となっている。

最初に目指すのは西寧で一番の東関清真大寺。

街中にあった巨大なモスク。西寧は蘭州よりも西にあるせいか白い帽子を被っているイスラム教徒をかなり見かける。

緑色の中国様式のモスクもある。

西寧駅から歩くこと30分、東関清真大寺がようやく見えてきた。

東関清真大寺

東関清真大寺は中国西北地区で最大の大きさを誇るモスクで、3000人を収容できる大礼拝殿を誇る。緑のドームが特徴の中国様式で建立されたこの寺院モスクからはシルクロードの雰囲気がして、ここが中国の西の僻地であることを感じさせる。市内のほかのモスクと比べても圧倒的な大きさ。

東関清真大寺

東関清真大寺の入り口。

東関清真大寺を見終わった後も、西寧の散策を続ける。暫くすると中国寺院と広場にたどり着いた。大きな広場だが、雨が降っていたこともあり人は殆どいなかった。

街の中心近くに立っていた鐘楼。モスクなどイスラム建築が多い西寧だが、中国式の建築物もある。

ちょっとしたフードコートを見つけたので、チャーハンを注文。値段は10元。中国の中華料理の味付けは日本のものとだいぶ異なり日本人の口に合わないことが多いのだが、今回のチャーハンは日本に近い、ケチャップを使った味付けでまあまあ美味しかった。

少し寂れてはいるが商店街がある。地元の工芸品や漢方薬のお店を多く見かけた。

屋台に売ってあったチヂミのような食べ物。味は薄くもちもちした触感。

屋台に売っていた羊肉の串焼き。焼きたてを貰って非常に旨い。西寧はイスラム教徒が多いため、羊肉がよく売られていた。

西寧市内を観光し終えた後、蘭州に戻り、高速鉄道で蘭州空港に向かったのち、春秋航空上海経由で関空に帰国。関空についたのは午前0時を回っていて、終電は終わっていた。午前3時の梅田行バスに乗って、始発の阪急で帰宅。京都の自宅には朝6時に到着し、2時間仮眠をとってそのまま出社。ハードな3連休蘭州&西寧旅行を無事に終えた。

今回は蘭州と西寧という中国のマイナー都市を3日間で巡ったが、見どころは探せばちゃんとあり、歴史のある中国という国の懐の深さを思い知った旅であった。

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