中国 瀋陽

遼寧省の省都である瀋陽は、人口800万人を超える大都会で急速に発展を遂げる中国東北地方で中心となる都市。清の時代には一時期瀋陽に都が置かれ、世界遺産の瀋陽故宮、昭陵、など清の時代のものを中心に、その長い歴史を感じさせる観光スポットが沢山ある。

ハルビンから高速鉄道で南下すること2時間半、瀋陽北駅に到着。

瀋陽北駅近くのホリデイイン・エクスプレスホテルに宿泊。料金は3000円程度とリーズナブル。外資系ホテルなのにチェックイン時に英語が通じなかったが、何とか片言の中国語でチェックイン。

部屋は綺麗で、3000円の割にはコスパよし

近くの売店で買った黒ビールで晩酌。

翌朝は朝食ビュッフェ。肉まんなど中華料理もついていて、外資系だからか外国人にも食べれるようにマイルドな味付けになっていた。

朝食を食べ終え、瀋陽の街を散策してみる。瀋陽北駅周辺にはユニークな建物がたくさん。

丸形のユニークなビル。

町の中心にある瀋陽駅。高速鉄道は郊外にできた瀋陽北駅に発着するが、それ以外の電車はこの瀋陽駅に発着する。昔からあるだけに、レトロな外観。

続いて瀋陽のメイン通りである中街を目指して歩く。

中街

瀋陽で一番栄えていて、ショッピングとグルメが楽しめる「中街」は、若者に人気の通り。一帯は歩行者天国になっていて、KFCなどの外食チェーンや巨大ショッピングモールなどが立ち並んでおり、ここで何でも手に入りそう。

大きなデパートがある。中国のデパートが外観が金・銀・銅と派手。

中街から足を延ばして、旧市街の中心にある世界遺産の瀋陽故宮を目指して歩く。流行の最先端でブランドショップが立ち並ぶ通りからほど近くに、歴史ある瀋陽故宮がある。暫くすると瀋陽故宮を取り巻く旧市街の入り口の門に到着。

瀋陽故宮

旧市街地の中心にあるユネスコの世界遺産「瀋陽故宮」。瀋陽は満州族の王朝である後金の都として建設され、その後金の皇帝・太祖ヌルハチと太宗ホンタイジが建設して過ごしていたのがこの瀋陽故宮。瀋陽故宮の総面積は約6万㎡。
北京の故宮と比べると、10分の1以下のの大きさではあるが70以上の建物が建ち並び、当時栄華を誇った満州族の歴史が感じられる。現在は瀋陽故宮博物館として公開され、建物内には優雅な家具、調度品や食器類が展示されている。

門を入ると、瓦屋根の建物が立ち並ぶ景観に変わり、お土産屋など観光客向けの店を多く見かける。

随分と派手なお土産屋

瀋陽故宮博物館は有料で入場することができ、建物内には優雅な家具、調度品や食器類が展示されている。

瀋陽故宮の入り口に到着。ここで60元を払い、中に入る。

敷地内は確かに北京の故宮のミニチュア版の感じがするが、それでも皇帝が生活する場だけあって、立派な建物が沢山あった。

二代太宗ホンタイジの時代に建設された崇政殿

崇政殿の玉座。この建物は政治と使節の謁見などのために使われていたらしい。

鳳凰楼は三階建てで瀋陽故宮で最も高い建物。

鳳凰楼には6代皇帝の乾隆帝の肖像画が飾られている。

瀋陽故宮の出口。瀋陽故宮はそれほど広くなく、大体1時間半ほどで回ることができる。

瀋陽故宮を見て回った後は、地下鉄で瀋陽第二の観光地、北陵公園に向かう。北陵公園は地下鉄沿線で非常にアクセスがしやすく便利。

北陵公園(昭陵公園)

北陵公園は別名昭陵公園とも呼ばれ、清朝の太宗ホンタイジと皇后の墓。北陵は陵墓などの歴史的建造物の他に、池や緑地などが整備され、敷地面積が330万平方mの瀋陽で一番広い公園としての側面もある。北陵は、明・清王朝の皇帝墓群の一部として、2004年にユネスコの世界遺産に追加登録されている。

北陵公園の敷地内に入ると、広大な池や緑地がお出迎えしてくれる。

池にはアヒルさんボートを漕ぐ市民が。瀋陽市民の憩いの場である北陵公園にあるのと市内にあるという立地のために観光客と地元民で賑わっている。

暑いので休憩にソフトクリーム(10元)

北陵公園にある清の2代目皇帝ホンタイジの像。

公園内を歩くこと約30分、ようやくメインのホンタイジの墳墓入口に到着。

清昭陵の牌坊に到着。

参道をひたすら歩いていく。

本堂に入るには、もう一つ門をくぐらないといけない。

北陵のメインスポットに到着。広場をオレンジ色の瓦の建物が取り囲んでいる。入口の展望台に上り、少し高いところから全景を眺めてみる。青空とのコントラストでとても綺麗。

城壁に上ることができ、周りをぐるっと一周した。

陵墓の中心である本堂。

北陵は参道が長くて、30分も歩かなくてははいけなかった。
時間が限られていたし、とにかく急いで回っても、公園を突っ切る必要もあり、2時間かかりやっと参拝終了。中国はとにかくスケールが大きい。

北陵を見終えた後は、少し瀋陽市内を散策する。

高さ305メートルの瀋陽テレビタワー

次の目的地長春に向かうべく、瀋陽北駅にやってきた。

ホームには中国特有の緑色塗装の客車が止まっている。このデザインは結構渋くて好き。

瀋陽からはるか遠く深圳までいくらしい。丸2日はかかるんじゃないか。。。中国には48時間以上の長距離路線も普通に走っている。

ホームに今回乗る大連発ハルビン行の高速列車が入線してきた。ICE型の時速300キロ超運転をするG列車。

今回の席は1等席の上のVIP席。席は先頭車の運転席のすぐ後ろ。

席自体は他の1等席のものと同じで、日本のグリーン車みたいな感じ。

他の1等席の座席とは自動ドアで仕切られている。

発車して暫くしたらサービスのお菓子が配られた。中身は普通のスナック菓子。

時速300キロで中国大陸を北に走る。

瀋陽をでて1時間、この旅最後の目的地長春駅に到着。次は長春の見どころについて紹介していく。

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