ハートフォードからバスで2時間、ボストンに戻ってきた。一夜明けてボストンの街を観光する。
ボストンはアメリカ東海岸のマサチューセッツ州北東部にある大都市。ボストンはアメリカ独立運動が始まった場所としても知られており、アメリカで最も歴史ある街の一つ。街中にはその歴史を学べる観光スポットが数多く存在して必見のポイントとなっている。また、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学など世界トップレベルの大学を有することから「学生の街」としても有名で、そのキャンパスに立ち寄ってみるのもあり。
ホテルをチェックアウトしてまず向かったのは、ボストンの中心部にある公園、ボストンコモン。
ボストン・コモン
ボストンのダウンタウンの真ん中に位置する「ボストン・コモン」は、アメリカ最古の公園。イギリス植民地時代には訓練場として、革命戦争時代にはイギリス軍の野営地として使用されていた歴史がある。現在は市民の憩いの場になっており、ニューヨークのセントラルパーク的な立ち位置の公園になっている。
公園の周辺には新旧様々な建物がたちならぶボストンらしい雰囲気が広がっている。
早朝で小雨だからか公園内には人がほとんどいない。
人はいないがリスはいた。何故かアメリカの公園には高確率でリスがいる。
ボストンコモンを抜け、ボストンの街並みを歩く。中心部は新しい高層ビルはあまり多くなく、古いレンガ造りのビルが立ち並んでいてこれぞ東海岸という雰囲気。
ボストン中心部からメトロに乗り、郊外のハーバード大学に向かう。
ハーバード大学の最寄り駅は地下鉄レッドラインのHarvard駅。
ハーバード大学の周りはレンガ造りの古い建物が立ち並ぶ。
ハーバード大学
ハーバード大学は、言わずと知れた1636年に設立されたアメリカ最古の大学。広大な敷地内には美術館や自然史博物館、図書館、メモリアルホールなどが点在しており観光スポットとしても大人気。大学の最寄駅である「ハーバード・スクエア」には案内所があり、ツアーの受付やパンフレットの販売を行っている。
大学の構内は自由に入ることができ、広大なキャンパスを散策することができる。
構内は古いレンガ造りの講堂が林立しており、教会もある。
中心部には大きい教会があり、儀式などはここで行われていたそう。
敷地はとにかく広く、同じようなレンガ造りの建物だらけで迷いそうになる。
11月下旬の晩秋のボストンは、紅葉が綺麗。
日曜だからか、大学のキャンパスには人はまばら。
キャンパスはかなり広く、ちゃんと歩いて回るには2時間は見ておいた方がいい。
キャンパスの中には教会が沢山あり、これが3つ目。
大学の外には大きな講堂があった。
ハーバード大学からメトロでボストンダウンタウンに戻る。遠くにはバンカーヒル記念塔が見える。時間もあるので徒歩で歩いていくことに。
バンカーヒル記念塔の近くは閑静な高級住宅街となっていた。
どこも同じようなデザインの家。
レトロで趣のある街角。
バンカーヒル記念塔
バンカーヒル記念塔は、1775年に起きたバンカーヒルの戦いを記念して建てられた高さ67mのオベリスク。294段の階段を上った先には展望台が設置されており、ボストンの街を一望できる。エレベーターがないので少しきついが、展望台からの眺めは必見。 また、塔の前にあるウィリアム・プレスコット大佐の銅像と2007年にオープンした博物館。「バンカーヒル博物館」では、ジオラマを通して戦いの様子を詳しく学ぶことができる。
約300段の階段を上った先には、ボストンを一望できる展望台がある。
ボストンの中心部には高層ビルが立ち並ぶ。流石東海岸有数の大都市。
バンカーヒル記念塔を降りて、再びボストンのダウンタウンに向かう。ダウンタウン中心部は19世紀からの建物が残っていて歴史的な雰囲気が漂う。
ダウンタウン中心部にある小さな広場。ここからダウンタウンの歴史地区の観光をスタート。
マサチューセッツ州議事堂
黄金のドームが印象的な「マサチューセッツ州議事堂」は、ボストン中心部から少し北にあるビーコン・ヒルの丘に建っている。庁舎入口には数々のブロンズ像が並んでおり、かつてマサチューセッツ州の上院議員・下院議員であったした故ジョン・F・ケネディ大統領の像がある。アメリカの州議事堂は巨大な白亜のドームを持ったものが多いが、マサチューセッツ州州議事堂は小さめでレンガ造りかつ金色のドームと、他の州とは違った造り。
キングスチャペル
ボストンコモンの次ぐ隣にあるこの教会は、キングスチャペルといい、地味だがボストン初の英国国教会であり歴史ある教会。教会としては珍しい塔をもたない外観は、1754年に改装したときにこの姿になった。
パーク ストリート教会
ボストンコモンの隣にあり、フリーダムトレイルの名所の一つの、パークストリート教会は、1810年に造られた。この教会は奴隷制度廃止を唱える者の集会場として使われており、南北戦争が終わるまで奴隷解放運動の中心的存在だった。
オールド・サウス集会場
オールドサウス集会場は、ボストンで2番目に古い建物。礼拝堂として建てられたが、1773年12月16日に、茶会事件を引き起こしたボストン茶会事件の集会が行われ、ボストンの植民地市民達5000人以上が討議をする集会場になった。外観は教会のようだが中は博物館になっている。
入場料5ドルを払い集会場の中に入る。
建物の中は19世紀に使われていた会議場がそのまま残っている。
独立戦争に関する展示が多く歴史の勉強になるスポット。
オールドサウス集会場のあたりは、見どころがあつまり、お土産屋や飲食店も多く歩いていて楽しいエリア。
昼食時に近くの中東料理屋でファラフェルと中東風ハンバーグ(10ドル)を食べる。エスニックな味わいでとても美味しい。店は大繁盛で混んでいた。
ボストン中心部を再び散策。ボストンは歴史的な建物もある一方、高層ビルも立ち並ぶ大都会。
この日は小雨だが、ダウンタウン中心部は人出がある。
ブランドショップも立ち並び、買い物にも便利。
トリニティ教会
ボストンのほぼ中心地に堂々と建つトリニティ教会はヨーロッパのロマネスク様式を多々取り入れた建物。
1877年建設と言うことなので、それほど古くはないのだが、広場の前に堂々と建っていてとても存在感があった。ダウンタウン中心部に近いにもかかわらず、トリニティ教会周辺は静かで平和な印象。
ボストン中心部から少し離れて、近くの広場へ向かう。
ここからだと、ボストン中心部のビル群が綺麗に見渡せる。
ボストン中心部から少し離れると、ユニークなデザインの教会群をところどころ見かける。
明るい外観の建物のバックに教会が建っている。
ゴシック式のオールドスタイルな教会もある。
ダウンタウン中心部から少し外れた場所にある巨大なビル。
ビルの下の重厚感がある感じの空間。
日が落ちてきて、ビル群に明かりがともり始める。
ボストン南駅にやってきた。
近郊電車が止まっている。
ボストン~NY~ワシントンDCを結ぶ高速鉄道アセラエクスプレスが止まっている。今度アメリカに来た時に乗ってみたい。
ボストン南駅を出ると、すっかり日が暮れていた。
帰国便に乗るためメトロでボストンローガン空港へ向かう。帰国便はエアカナダトロント経由便なので、いったんトロントへ飛ぶ。トロントで乗り継ぎが15時間くらいあるのでトロント観光も少しやることに。