パレスチナ自治区 ベツレヘム

今日は、エルサレムから日帰りでパレスチナ自治区のベツレヘムに向かう。
エルサレムからベツレヘムまでは約10kmの距離。渋滞がなければバスで30分くらい。 運賃:7NIS(約210円)
バスステーションエルサレム旧市街のダマスカス門の近く。アラブバスと呼ばれるアラブ人が運行するバスがパレスチナ自治区まで運行している。

21番バスは、ベツレヘム中心部のヘブロン通りに到着するので、一番便利。他の番号のバスだと、中心部から離れた場所に降ろされてしまう。

パレスチナ自治区

パレスチナ自治区は、パレスチナ地域のうちヨルダンに接するヨルダン川西岸地区とエジプトに接するガザ地区、及び東エルサレムからなるパレスチナ人の自治地区。 パレスチナは長年イスラエルの支配下とされていたが、1993年にパレスチナ人による自治が始まった。パレスチナにはパレスチナ自治政府とガザ政府があり、領土を統治しているが、実際にはまだイスラエルの支配下にある地域も少なくなく、特にガザ地区では局地的な紛争も起きていて情勢が不安定。そんな危険なイメージがあるパレスチナ自治区だが、ベツレヘムなど観光地も多く、魅力的なスポットも多い。

ベツレヘム

ベツレヘムはパレスチナのヨルダン川西岸地区南部にある街で、イエス・キリストの生まれた聖地とされている。エルサレムからはわずか10キロだが、現在はイスラエルが建設した壁によって隔たれている。

パレスチナ自治区は紛争が多く治安が悪い印象だが、ニュースで報道されている戦闘が起こるのはエジプトに面したガザ地区で、ベツレヘムのあるヨルダン川西岸地区はさほど治安は悪くない。特にベツレヘムは観光地化されていることもあり治安はパレスチナ一良好と言ってもいい。

エルサレムを出発したアラブバスは、途中イスラエルが設置したパスポートコントロールを通り、パレスチナ自治区側へ入っていった。イスラエル側と違った風景が車窓に映る。

出発から約40分でベツレヘム中心部に到着。 12月20日のベツレヘムの街の中心には巨大なクリスマスツリーが飾られていた。クリスマスシーズンということもあり、聖地巡礼者も多い。

聖誕教会

聖誕教会は、イエスが生まれたとされる馬小屋の上に建てられた教会で、ベツレヘム一番の世界遺産観光スポット。毎年イエスの誕生日であるクリスマスの日には、世界中からキリスト教徒をはじめとする多くの人々が訪れる。
聖誕教会の入り口はイエスに対する謙遜を示すためとても小さく作られており、分かりにくく、10分位迷ってしまった。教会の中はとても豪華というわけではありませんが、とても神聖な空気が漂っている。教会の地下に進んでいくと、イエスが生まれたとされる場所がある。現在は祭壇になっていて、実際に生まれたところには14芒星の印がつけられている。自分が来た時は、朝一だったので観光客は少なかったが、昼前になるとイスラエルから大量の観光客が押し寄せてきた。

次に向かったのは、隣にある聖カテリナ教会。

聖カテリナ教会

「聖カテリナ教会」はイエスが生まれた「聖誕教会」に隣接する教会。聖誕教会に比べて、教会は比較的新しくて綺麗。この教会は聖書をヘブライ語からラテン語に翻訳したとされるヒエロニムスが、実際に翻訳した場所だとされる洞窟があることで有名。キリスト教が世界に広まったのはこの翻訳のおかげとも言われていて、教会の正面にはヒエロニムスの像が立っている。

聖カテリナ教会

次に向かったのは、聖誕教会から徒歩5分のミルクグロット。ほとんどの巡礼者は、聖誕教会を訪れるだけなのでミルクグロット教会に行く人は少なく人がいなくて、落ち着ける場所。

ミルクグロット

ミルクグロットは、エジプトへ逃げる準備をしていたマリアの母乳が何滴か零れ、赤かった地面がミルク色に染まった、という言い伝えのある教会。内部には、色んなマリア様が祀られていた。地下へ続く道の先に進むと、ガラスで仕切られた教会があった。地味ではあるが落ち着いた教会。

ベツレヘムの街は、中東の雰囲気が漂い、ユダヤ教の街のイスラエルとはかなり雰囲気が異なる。

ベツレヘムの街には、スターバックスのパクリ店舗がある。前に日本のテレビで取材を受けてていたことがあって、少し興味があったから行ってみた。

ロゴも本家のものにそっくり。

ここでお昼になったので、昼食にケバブを注文。ビーフとチキンケバブがあったので、ビーフを食べた。

ベツレヘムの街はそれほど広くなく、半日ほどで回ることができた。

ベツレヘムの街はパレスチナ自治区の中にあって、常に内戦がある治安がよくない地域と思われていますが、実際に行ってみると街自体はそれほど危ない街ではない。ただし貧しい地域なので、軽犯罪は多く注意は必要。

ベツレヘム観光を午前に終えた後は、アラブバスでエルサレムに戻った。それからイスラエルの最大都市テルアビブへ向かった。

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