東欧・バルカン半島縦断旅行記(ヘルシンキ編)

10月23日、12時05分のアエロフロートロシア航空SU261便に乗って、第一目的地のヘルシンキに向かう。空港でチェックイン時にモスクワでの乗り換え時間が24時間丁度であり、トランジットビザが必要かどうかという確認に20分程要した。ロシアは24時間以上のトランジットの場合はビザが必要だそうが、24時間丁度はセーフらしい。旅行会社はビザは不要と言っていたが少し冷や冷やした。

飛行機に搭乗後、急に雷雨になり離陸が遅れる旨のアナウンスが入る。ドリンクをサービスしだしたので、当分は離陸しないのだろう。乗り継ぎ時間は24時間あるので、ビールを飲みながらのんびり待つ。結局離陸したのは2時間遅れの14時過ぎだった。飛行機は10時間のフライトで昼食、夕食が出された後、定刻17時10分から1時間遅れで、シェレメーチエヴォ空港に着陸した。

さあ、モスクワで24時間、丸一日のトランジットだが、とにかくすることが無い。
シェレメーチエヴォ空港はTHE旧共産圏の殺風景な雰囲気で、とにかく退屈。

20時頃、持ってきたガイドブックを読み切って暇をつぶす手段が無くなる

23時、ビールを1.5ユーロで買い飲みながら時間を潰す。

2時、時差ボケで眠れない

朝7時、全然眠れない。

朝9時、外はまだ暗い。モスクワの秋は日が短いようだ。

昼11時、バーガーキングでご飯。

16時、ヘルシンキ行きの便の搭乗手続きがようやく開始。

17時10分、ヘルシンキに向け離陸。

機内で夕食を取り、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港には18時に到着。

ヘルシンキはもう真っ暗。空港からヘルシンキ中央駅までバスが5ユーロで出ているので、チケットを買って移動。ヘルシンキ中央駅からホテルまでは徒歩30分かけて移動する、ヘルシンキは治安がいいので、夜歩いてもさほど問題はない。

途中に見えたヘルシンキ大聖堂

ウスペンスキー寺院

歩いて30分、ホテルに到着。6200円とまあまあ高め。移動で疲れたし今日は寝ることに。

10月24日、今日は一日ヘルシンキ市内を観光する。北欧だけあって気温は10度位と肌寒い。朝8時にホテルを出て向かったのは、 スオメンリンナ島 。 以前要塞として使われていたこの島は世界遺産に指定されており、ヘルシンキの一大観光地となっている。フェリーはヘルシンキ中心部から徒歩で行けるマーケット広場から出ている。

チケット購入は券売機で。スオメンリンナ島行きフェリーは1枚で12時間有効の往復切符になっているので、帰りにチケット購入してしまわないよう注意。ヘルシンキ・カードを持っていれば無料で乗船できるし、市内交通の乗り放題チケットDay Ticketも有効。 フェリーは30分に1本は出ており、島はすぐ近くなので乗船時間は15分程度。島ではあるが気軽に行ける。

スオメンリンナ島内は公園として整備され、自然が綺麗。10月の終わりなので紅葉も始まっている。

スオメンリンナ島

鎧を被った兵士の銅像があった。

昔の大砲が島の至るところにある。島全体は2時間ほどあれば一回りすることができる。

潜水艦が島の端にあった。潜水艦ヴェシッコ号といい、1930~1940年代二次世界大戦の中で実際に活躍ている。潜水艦ヴェシッコはドイツのためにフィンランドのトゥルクで建造され、1933年に完成した潜水艦。1936年にフィンランドが潜水艦ヴェシッコを買い戻し、フィンランド語の名前ヴェシッコに名前を変更した。7ユーロ払えば中を見学できる。

12時にスオメンリンナ島からフェリーでヘルシンキ市内に戻ってきた。港に大きなテントが張ってあり、サーモンのムニエルを供していた。価格は6ユーロ。

午後にヘルシンキ市内の観光を始める。 最初に向かったのはヘルシンキ大聖堂。

ヘルシンキ大聖堂

ヘルシンキ大聖堂は1852年に完成した美しい白亜の巨大聖堂で、ヘルシンキ中央駅から徒歩5分の場所にあるヘルシンキのランドマーク的存在。
隣接した元老院広場は、御影石が敷き詰められたフィンランド最大の市民広場で、中央には雄々しいロシアの皇帝アレクサンダー2世の像がそびえ立っている。

ヘルシンキ大聖堂から近い沿岸の丘に立つもう一つのランドマークは、北欧最大のロシア正教の教会、ウスペンスキー寺院。黄金の玉ねぎ屋根が乗った赤レンガ造りの教会内部は、装飾的できらびやかな空間が広がっている。

ウスペンスキー寺院

ウスペンススキー教会内部

テンペリアウキオ教会

テンペリアウキオ教会は、岩盤を繰り抜いた地下空間に埋もれるユニークな近代建築の教会。岩場にドーム屋根が少し覗かれるだけで、到底教会には見えない

だが中に入ると、岩肌がむき出しになった空間に、地上からの光が降り注ぎ、自然を感じられる神秘的な雰囲気が醸し出されている。時折、ピアノやコンサート会場として使われることもあるらしい。

ヘルシンキは小さい町で丸一日で主な見どころを回ることができる。10月後半で肌寒く日も17時頃には暮れるようになった。これからの東欧縦断の旅は、夏の西欧の旅と全然違った雰囲気を感じることになる。

明日はフィンランドからエストニアまでフェリーで渡り、陸路で東欧の縦断が開始される。

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