東欧・バルカン半島縦断旅行記(ラトビア・リガ編)

10月28日、朝7時半にエストニアのタリンのホテルをチェックアウトして、郊外のバスターミナルに向かう。タリンのバスターミナルへは、2番 or 4番のトラムに乗り「Autobussijaam」で下車。

9時半のラトビアのリガ行きバスに乗るために、9時に来たが、今日からサマータイムが終わり、冬時間になるということで1時間余計に早くついてしまった。バス会社はエコラインズで、欧州中に格安でバス路線を運行している。価格は10ユーロとお得。
https://ecolines.net/international/en

9時半になり、定刻通りにバスが出発。リガまでの所要時間は4時間半。車内販売も行っており、ソーセージランチ5ユーロ、ビール1ユーロなど、お買い得。ひたすらハイウェーを飛ばしていき、14時にリガのバスターミナルに到着。リガのターミナルはリガ中央駅のすぐそばで非常に便利な場所にある。まず予約していた
Cheap & Good Apartmentsに向かうが、アパートメントホテルなので、見つけるのに時間がかかり、気づいたら16時前になってしまった。観光は明日からにし、近くのケバブ屋でケバブボックスを買い、夕食にし、ホテルで休むことにする。

https://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g274967-d1913165-Reviews-Cheap_Good_Apartments-Riga_Riga_Region.html

10月29日、 今日はリガ市内を観光する。
リガの中心部に向かい、最初に目に入ったのは、ブレーメンの音楽隊の像。この像は、リガの聖ペテロ教会の裏側と聖ヨハネ教会との間にある小さな広場に立てられていて、ロバの背に犬、猫、鶏が乗っている構図は本場ドイツのブレーメンの像と同じ。ハンザ同盟で歴史的に親交があり、姉妹都市になったリガに像が贈られたとのこと。ブレーメンの像と比べるとリアルで怖い。。。

ブレーメンの音楽隊の像

これは、2017年にブレーメンを訪れた際に撮った本場ブレーメンの音楽隊の像。リガの音楽隊と比べると、それほど怖くない。

次に向かったのはリガの中心である市庁舎広場。広場には市庁舎の他に、プラックヘッドの会館も面していて、見どころに事欠かない。
綺麗な建物ではあるが、なにせブラックヘッド会館にすぐ近くだし、他の建物も綺麗なものが多いので、それほどのインパクトは受けなかったが、必ず寄る場所だとは思うので、ついでに見学しておくといいでしょう。

市庁舎

リガ最大の見どころのブラックヘッドハウス。ブラックヘッドハウスは、14世紀に建造されたゴシック様式の建物で、ブラックヘッドとは、中世の独身男性貴族の組合のことを指し、未婚の外国商人が集まるパーティーホールとして使われていた。1第二次大戦時にドイツ軍の空襲で破壊されたが、2000年に再建されている実は結構新しい建物。

ブラックヘッドハウス

市庁舎広場にはまだまだ見どころがあり、その一つの聖ペテロ教会。聖ペテロ教会は、1209年に先住民のリーヴ人によって建てられた木造教会が元で、その後カトリックの石造教会へと改築され、1524年の宗教改革が行われた時にルター派の教会となった。塔にはエレベーターで上がることができ、高台からはリガの街を一望することができる。

聖ペテロ教会

市庁舎広場を出た後は、他の名所を目指し歩いていく。

スウェーデン門に到着。この門は、1698年にスウェーデン軍兵舎の前に建設された通路で、スウェーデン兵が城壁の外の宿舎と行き来するために頻繁に利用していたことから名付けられた。

スウェーデン門

火薬塔。この火薬塔は1621年にスウェーデン・ポーランド戦争に巻き込まれ上部が破壊されましたが、1650年に再建された。また、建物の外壁にはソ連軍による侵攻の際の銃弾が多数壁に埋まっている。

現在、火薬塔の内部はラトビア軍事博物館となっており、ラトビアの独立に至るまでのさまざまな歴史を見学することができる。十字軍の襲来から第一次世界大戦や独立戦争、第二次世界大戦などと時代ごとに分けられている。

火薬塔

ここは猫の家と呼ばれていて、この屋根の上の猫は、以前は猫の家の隣の大ギルドにお尻を向けていたといいます。猫の家の主は有能なラトビア人商人で、隣にある大ギルドに入会を希望したが、当時ドイツ人のみが入会できたため、この商人は入会を断られてしまう。その腹いせに、大ギルドにお尻を向けた猫を設置したそう。しかし、その後入会が認められると、猫は方向を変え、今の姿に向き直した。

猫の家

ラトビア独立塔

1935年のラトビア独立戦争の際に建てられたモニュメントで、塔の上に立つ女性像「ミルダ」は当時のラトビアの主な3つの地域を
表した星を掲げている。

リガ大聖堂

リガ大聖堂は、1211年にによって建てられたルーテル教会の大聖堂。バルト三国でも最大規模の大聖堂は、約5世紀に渡って増改築が繰り返され、創建当初はロマネスク様式の建物だったが、その後は初期ゴシック様式、バロック様式へと改築され、さまざまな建築様式が融合した大聖堂となった。大聖堂内の一画は博物館となっており、先史時代からの歴史やリガの海運についての資料が展示されている。

ラトビア国立歌劇場は、ラトビアのリガにある国立歌劇場で、この劇場はラトビア国立バレエ団、ラトビア国立歌劇場合唱団、ラトビア国立歌劇場交響楽団を所有している。白一色の堂々とした建築が印象的。ラトビアに限らず旧共産圏には似たような劇場が沢山ある。

ラトビア国立歌劇場

ラトビア科学アカデミー

中央市場の裏にある、バルト三国の中で唯一現存するスターリン様式の建物。堂々とした宮殿のような威圧的な外観が印象的。ちなみにこの後行くワルシャワにも同じような建物がある。

展望台に上ることができ、一階でチケットを買って小さいエレベーターで上まで上がる。 この建物はオフィスビルで、展望台への案内も少なく、結構分かりにくい。。。頂上には冬の季節のためか誰もいない。展望台からはリガ市街地や周辺を一望できるので、景色が良くておすすめ。

リガはそれほど大きな町ではなく、タリン同様一日あればメインの見どころを回ることができる。リガはバルト三国の中で旧共産圏の雰囲気が一番強く、派手さはないものの、東欧チックな雰囲気を楽しめる街。明日はさらに南下してリトアニアのビリニュスに向かう。

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