アルバニア ティラナ

コソボのプリシュティナから、4時間かけてアルバニアの首都ティラナに到着。
夜のライトアップされたスカンデルベグ広場が出迎えてくれた。

ティラナ

バルカン半島のアドリア海沿いにあるアルバニアの首都ティラナ。ソ連時代は鎖国政策を取っていたこともあり、欧州にありながら謎に包まれた国。アルバニアはまだまだ貧しい国ということもあって、目立った観光スポットは少なく、旅行者はほとんどない。ただ、民主化してあまり時間が立っておらず、これから発展していく国であることは間違いない。

ホテルで一泊して、ティラナの街を観光する。最初に向かったのは街の中心スカンデルベグ広場。

スカンデルベグ広場

スカンデルベク広場は、ティラナの中央広場であり、最大の観光スポット。ティラナの観光はここからスタート。
広場の周辺には国立歴史博物館、ジャミーア・エトヘム・ベウトなど観光スポットが多く点在しており、地元の人の憩いの場になっている。

スカンデルベクは、15世紀にオスマン帝国に抵抗して、一時的ではあるが、アルバニアの独立を成し遂げた英雄。アルバニアのヒーロー的存在で、広場には馬に乗ったスカンデルベク像とアルバニア国旗がはためいている。

スカンデルベグ広場

ジャミーア・エトヘム・ベウト

ジャミーア・エトヘム・ベウトはスカンデベルグ広場のそばにあるモスクで、1823年にハッジ・エトヘム・ベイによって完成された。イスラム教が多いアルバニアの中心にあるモスクの割には、大きさはそれほどでもない。

ジャミーア・エトヘム・ベウトの隣に建つ時計塔もまた、モスクの完成とほぼ同時に建設された。有料で塔に登ることができ、ティラナを一望することができる。

ジャミーア・エトヘム・ベウト

中心部にある高層ビル。ティラナのランドマークとなっている。

馬に乗ったスカンデルベク像とアルバニア国旗 。
アルバニア国旗は秘密結社という感じがして何かかっこいい。

アルバニア国旗

国立歴史博物館

スカンデルベグ広場の北側にある国立歴史博物館は、壁面のTHE共産主義的なプロパガンダの感じがする巨大な絵画が特徴的な博物館。
この国立歴史博物館では、先史時代のイリュリア人の遺構から、ビザンツ帝国時代、オスマントルコ時代を経て、ソビエト連邦時代の展示まで時代順にアルバニアの歴史を学ぶことができる。

国立歴史博物館

スカンデルベク広場の周りを歩きまわってみる。一国の首都だけあって交通量は多め。

中心部にあるオシャレな建物。政府の庁舎だろうか。

キリスト復活教会

尖塔とドームがあり、一見イスラム教のモスクのように見えるが、これはれっきとしたキリスト教の教会。
というのもイスラム教のモスクを改装して作ったからこういう作りになっており、非常に珍しい教会となっている。

ティラナのピラミッド

スカンデルベグ広場から南へしばらく歩いて行くと、ピラミッドのような建物がある。これは第二次世界大戦後の混乱期に独裁者だった、エンヴェル・ホッジャの記念館だった建物。今はもう、落書きまみれで窓も割れており廃墟と化している。中に入ったが、地元のヤンキーのたまり場といった感じ、アルバニア人もホッジャに対していい感情がないのか、廃墟のまま放置している。個人的には廃墟のままにしておくのも危ないので早く取り壊せばいいと思うのだが。

ティラナのピラミッド

18時頃にティラナ空港への空港バスに乗り、21時のトルコ航空イスタンブール行きに乗って、イスタンブールで1時間半のトランジットのち関空に戻った。
謎多きバルカン半島のブルガリア、マケドニア、コソボ、アルバニアといったマイナー諸国を巡る旅を終え、有名な観光地こそないものの、バルカン半島という多民族ゆえに複雑で悲しい歴史をたどった国々の実情を肌ですることができ非常に勉強になった。西欧の大都市を巡るのも楽しいが、こういう旅も悪くない。

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