南アフリカ共和国の最大都市ヨハネスブルグ。ヨハネスブルグには南アフリカ航空が拠点とするO・R・タンボ国際空港があり、南アフリカ共和国だけでなく、アフリカ南部諸国の玄関口に南部アフリカ諸国へのゲートウェイでもあるため、アフリカ南部を旅行する際には必ずといっていいほどヨハネスブルグを訪れる。
ヨハネスブルグはただ乗り継ぎで通過するだけではなく、南アフリカの経済の中心としてのエネルギッシュな風景も見てみたいところだが、ヨハネスブルグで一番心配なのがその治安。ヨハネスブルグはアフリカ最凶都市と呼ばれるほど治安が悪く、特にダウンタウンを歩くと高確率で強盗にあってしまうほどで、残念ながら決して安全な都市とは言えない。
ただ、そんなヨハネスブルクにも比較的安全な場所があり、サントンと呼ばれる富裕層地区は昼間であれば治安はそれほど悪くない。今回は、そのサントンを訪れてみる。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05818-1024x768.jpg)
O.R.タンボ国際空港からサントンへはハウトレインという時刻160キロの高速鉄道が走っている。この電車は、サントン以外にも治安のよいローズバンク(Rosebank)、首都のプレトリア(Pretoria)を結んでいる。サントンまではわずか15分。ハウトレインの特徴は何といってもその安全さであり、社内には警備員が常駐していて安全が確保されている。値段は150ランド(1000円)。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05822-1024x768.jpg)
車体はボンバルディア製で時速160キロの速度が出る。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05824-1024x768.jpg)
車内はゆったりして快適。車内は警備員が常駐しており安心できる。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05825-1024x768.jpg)
最初のローズフィールド駅に停車。ここで降りる人はいなかった。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05830-1024x768.jpg)
車窓から外を見てみると、スラム街が広がっている。最新の高速鉄道の車窓から見える光景に南アフリカの闇が垣間見えた。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05832-1024x768.jpg)
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05833-1024x768.jpg)
空港から14分、サントン駅に到着。サントンは高層ビルが立ち並ぶ綺麗な都会で、昼間であれば安心して歩くことができる。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05835-1024x768.jpg)
監査法人のEYの看板があるビル。監査法人が入居しているビルがあるということは、この辺はビジネスマンが多そう。危険といわれるヨハネスブルクではあるが、サントンはやはり安全な雰囲気。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05836-1024x768.jpg)
街中に立っていたネルソンマンデラの石柱。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05839-1024x768.jpg)
サントンの中心部のネルソンマンデラスクエアを目指す。ネルソンマンデラスクエアは、最新のショッピングセンターやレストランが入っている南アフリカて一番リッチな場所。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05840-1024x768.jpg)
ショッピングセンターの中は豪華で、とてもアフリカにいるとは思えない。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05852-1024x768.jpg)
ネルソンマンデラスクエア
サントンは安全な街で、大きなショッピングセンターがありレストランもあるが、いわゆる観光地ではない。その中で、唯一の観光地がネルソン・マンデラの大きな銅像があるこの広場。周囲には食事できるカフェもある。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05842-1024x768.jpg)
6Mのマンデラ大統領像は迫力がある。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05850-1024x768.jpg)
広場にはレストランやカフェが取り囲んでいる。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05843-1024x768.jpg)
広場にはマンデラ大統領像を撮る人がまあまあいるが、それ以外で広場に出ている人はいなかった。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05844-1024x768.jpg)
サントンを巡っていると午後4時半になっていた。サントンといえど、夕方以降は治安が若干悪化してくるそうなので、早めに空港に戻ることにした。再度ハウトレインで空港に戻り、安全地帯のみに絞ったヨハネスブルク観光を終えた。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05857-1024x768.jpg)
今回はオリバー・タンボ空港に直結しているCity Lodgeホテルに宿泊。空港直結なので街中に出ることなく安全。空港ホテルにした理由は、明日はスワジランド、明後日はレソト、明々後日はボツワナに日帰りをするので早朝の飛行機で出発して夕方に帰ってくるのに便利なので。同じホテルに4泊しながら毎日違う国に日帰り旅行するというユニークな体験ができた。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05855-1024x768.jpg)
ホテルの部屋は綺麗で典型的なシティホテルといった感じ。
![](https://worldtraveler.tokyo/wp-content/uploads/2021/01/DSC05903-1024x768.jpg)
明日は早朝6時40分の便で、スワジランド(エスワティニ)に日帰り旅行する。