ヨーロッパ17か国周遊記(ベルギー・ブリュッセル編)

8月31日、旅を始めてから丁度1カ月が経った。夏も終わりになり北海沿岸まで来たこともあり涼しい。アムステルダムのホテルをチェックアウトしてベルギーのブリュッセルに向かう。午前9時16分、ベルギー行き国際高速鉄道Thalys 9328便に乗る。
Thalysは、アムステルダム~ブリュッセル~パリを結ぶ国際高速鉄道で、車両はTGVやICEが使用されている。今回乗ったのはICEタイプの車両。発車すると間もなくスキポール空港に停車し、アントワープ駅を出たあたりから本格的に高速運転し、300キロ近い速度で走る。11時6分にブリュッセル南駅に到着。

8月31日のブリュッセル。この日の気温は何と8度。8月なのに気温一桁には驚き。ジャケットをカバンから取り出し羽織ることに。イギリスには9月中旬に行くのでその時着るだろうとジャケットを持って行っていたが、まさか8月のベルギーで着ることになるとは思っていなかった。

駅近くは新市街になっており、高層ビルが建ち並ぶ

ブリュッセル南駅からスターリングラード通りを東に向かうこと20分、世界遺産にもなっているブリュッセルのランドマーク、グランプラスに到着。
ブリュッセル中心部にある縦約110m×横約70mの石畳の広場は、市庁舎や王の家、ギルドハウスなどの歴史的建造物に囲まれたブリュッセル観光の目玉。
広場では花市や小鳥市のほか、野外コンサートも開催されている。

グランプラス

市庁舎はブリュッセルの世界遺産グラン・プラスのシンボル的な建物。96mの高さを誇る塔が目印で、その塔の頂上にはブリュッセルの守護天使ミシェル像が飾られている。
市庁舎はガイドツアーで見学することが出来、市庁舎の1階には観光案内所があるので、ここでブリュッセル情報を入手してから市内観光を始めてもいいかも。

市庁舎

グランプラスの一角にある「ブラバン公爵の館」名前こそ侯爵の館だが、公爵は住んでおらず、実態は職人の集会場だった。金の装飾が印象的。

ブラバン公爵の館

王の家

グランプラスの中で、市庁舎の向かいに建つ重厚な建物が王の家。この王の家、もともとはパン市場だったが、ブラバント公の行政庁になり、その後公がスペイン王に変わったことから「王の家」と呼ばれている。現在はブリュッセル市立博物館となっており、中にはブリュッセルの人気者小便小僧ことジュリアン君の衣装が750着展示されている。

グランプラスからブリュッセルでもう一つ有名な小便小僧を目指す。小便小僧へは、グランプラスからエチューブ通を進んで5分。5分歩くが小便小僧が見当たらなかったため、ワッフル屋でワッフルを買ったついでに小便小僧の場所を聞くと、自分の背後を指され、振り返ると小便小僧があった。地味すぎて通り過ぎてしまったらしい。世界3大がっかり入る小便小僧、思ったより小さい。
小便小僧は7世紀にデュケノワによって作られた彫像で、ブリュッセルの街を爆破しようとした爆弾の導火線を小便で消し、市を危機から救ったブラバン公の王子がモデルになっているそう。うーん。ホンマかいな。。。

小便小僧

グランプラスから徒歩10分の場所にある「サン ミッシェル大聖堂」。16世紀にカール5世が戴冠式を行った教会堂で、フランスのノートルダム大聖堂に似ている。現ベルギー国王のフィリップ王とマティルド王妃の結婚式もここで行われている。

サン ミッシェル大聖堂

お昼になったので、お店でフライドポテトを買って食べる。ベルギーのフライドポテトはマヨネーズをかけるのが特徴らしい。近くの売店でベルビュークリークを買って飲む。さくらんぼ味のフルーツビールで飲みやすい。値段は1缶1ユーロと格安。日本だと400円以上する。

サン ミッシェル大聖堂から山の手広場地区へ歩いて5分程度とほど近い 「王宮(Palais Royal)」。かつてブラバン公の宮殿があった場所に建つベルギー王家の宮殿。20世紀初頭に建築された壮麗な宮殿は、現在も国王が使っている。毎年7月末~9月上旬は無料で一般公開されるが、逆にそれ以外の時期は入場すらできないので注意。

王宮(Palais Royal)

王宮の内部は観光客が多く、中々前に進むことができない。内部の鏡の間、王座の間は必見。

王宮のすぐそばにはロワイアル広場がある。中央には第1次十字軍のゴブイヨンの騎馬像があり、 広場は趣のある建物に囲まれている。中でも目を引くのは、鐘桜と時計台が魅力的なサン ジャック シュル クーデンベルク教会。 石畳の上を車やトラムが次々と来るので轢かれないように注意。

ふと時計を見ると、時刻は17時を回っており、夕方になっていた。ホテルに向かいチェックインをする。ホテルは40ユーロとまあまあの値段。売店でシメイとベルビュークリークを買って晩酌にする。ベルギーはユニークなビールが多いのでベルギー滞在中になるべくいっぱい飲んでおきたい。

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