東欧・バルカン半島縦断旅行記(リトアニア・ヴィリニュス編)

10月30日、今日はラトビアのリガを出て、リトアニアのヴィリニュスに向かう。リガとヴィリニュスは300キロあり、所要3時間半。リガの中央バスターミナルから10時のエコラインズバスに乗り、ひたすら草原を走り、ヴィリニュスには13時半に到着。ヴィリニュスのバスターミナルは旧市街の入り口にある夜明けの門まで徒歩10分の距離で鉄道駅の近くにある。

とりあえずホテルにチェックインして、市中の銀行で両替を済まし、スーパーで夕食にコロッケを買う。今日のホテルはMikotelというホテルで、中心部に位置し、必要最低限なものは揃っており価格も3000円ほどと安い。今日は付近のマーケットを軽く回るだけで、本格的な観光は明日からにする
http://mikotel.lt/contacts?lang=en

10月31日、今日は22時15分のバスでワルシャワに向かうので、それまでヴィリニュス観光。ホテルをチェックアウトし、旧市街の入り口の夜明けの門に向かう。

夜明けの門

ヴィリニュスの観光はここからスタート。ヴィリニュス旧市街には元々9つの城門があったが、現在はこの夜明けの門だけが残っている。門の中にはチャペルがあり、そこにある聖母マリアの肖像は、奇跡を起こすと言われている。そのため、夜明けの門はビリニュスの観光スポットとしてだけでなく、熱心なキリスト教徒の巡礼地としても多くの人が訪れている。

ヴィリニュス市庁舎

ギリシャ神殿のようなこの建物は、旧市街の中心の市庁舎広場に面して建っている。一階にはツーリストインフォもあるので便利。後に紹介する大聖堂と同じ建築家により建てられているので結構感じが似ている。

聖ニコラス教会

ロシア正教の教会で、中に入るとギッシリとイコンが敷き詰められている。

キャサリン教会

この教会は 市庁舎からは歩いてすぐの場所にあり、ピンク色の外壁が特徴的。18世紀に建設され、ソビエト時代には倉庫になっていたが、ソビエト崩壊後に修理されちゃんとした教会に復帰した。

ヴィリニュス大聖堂

ヴィリニュス内で一番の観光スポットで、町の中心部にある。ギリシャ宮殿のような外観と、側にある高さ50メートルの鐘塔が印象的で、もともとは、1251年にリトアニアがキリスト教を受け入れた際に建てられた。今の建物は18世紀にバロック様式で大改築されたもの。

ゲティミナス城

時刻は13時過ぎ、市内中心部のメインの観光地を回ったので、街の少し外れのゲティミナス城に向かう。ゲティミナス城は、ビリニュス旧市街を見下ろす丘の上に築かれた城塞で、ゲティミナスとはビリニュスを建設したリトアニア大公の名前。リトアニアの紙幣にも描かれている。山上の城跡へは、徒歩かケーブルカーで登ることができ、今回は雪の中徒歩で登ったがまあまあきつい。自信が無い人はケーブルカーにしましょう。

丘の西端に建つゲティミナス塔からは、ビリニュスの街並みの全景を見ることができる。 街全体が雪景色。

ゲティミナス城の頂上まで来た。城の上にはリトアニアの国旗が掲げられている。

聖アンナ教会

ヴィリニュス旧市街のヴィルネ川沿いに建つこの教会は 、33種類ものレンガが使い分けられており、かなり作りが細かい。

KGB博物館

旧ソ連の秘密警察であるソ連国家保安委員会(KGB)に関する博物館。
リトアニアは冷戦期にはソビエト連邦の一部で、冷戦時に反乱分子とみなされた多くの人がここで処刑された。 入口の前には慰霊碑があり、ここで亡くなった人々の名前が彫られている。地下には当時の姿のまま 拷問部屋や処刑部屋などが展示されており、悲惨な歴史を深く知ることができる。ビデオが上映されているが中々刺激が強いので苦手な人はあまり見ないほうがいい。個人的に非常に興味深く1時間位見入ってしまった。

聖パラスケヴィ教会

旧市街のメインストリート沿いにあり、
市庁舎のある広場から少し北側に歩いた場所にある。
ロシア正教の教会で、小さな教会ですが外観が可愛らしく
内部にはイコンなどが飾られていた。

杉原千畝記念碑

街の中心から30分程歩いた、公園の中にある記念碑。この公園は杉原氏と同窓の早稲田大学の有志の方が寄付を募って作られた。
杉原千畝は日本の外交官で、第二次世界大戦中、リトアニアのカウナス領事館に領事として赴任しており、ナチスの迫害によってポーランド等の国から逃れてきた多くのユダヤ人難民に大量の通過ビザを本国外務省の訓令に反して発給し、およそ6000人もの人々を救っている。ユダヤ人界隈では超有名な日本人。

早稲田大学が建造した碑。自分の出身校が作った碑がこんなところにもあるのか。。。

リトアニアのヴィリニュスは小さい町なので、一日あれば観光は十分。これで、エストニア、ラトビア、リトアニアを縦断してバルト三国を見終えたが、感想はどの国も所々旧ソ連の雰囲気があり、雰囲気はさして変わらない。見どころの多さもどの国も同じくらいあり、どの町も小さいので一日あれば主要なスポットを回ることができ、派手さはないがゆっくり落ち着いた観光ができる。物価も安く長期滞在してもいいだろう。

22時15分ヴィリニュスバスターミナルからワルシャワに向け、エコラインズバスで出発。ワルシャワには翌朝5時20分着予定。約7時間かけてワルシャワに向かう。料金はわずか13.5ユーロ。バスは2階建てで大きいにもかかわらず満席。 窓の外を見ると高速道路には乗らず、ずっと一般道路をのろのろ走っている。住宅街の中の道路を2時間位ゆっくり走っていたり謎のルートを通ったが、定刻にワルシャワ中央駅そばのバスターミナルに到着。

これからポーランドの旅が始まる。

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