中東周遊記(オマーン・マスカット編)

1月16日、21時30分、エティハド航空でオマーンのマスカットへ飛ぶ。マスカットへは22時40分に到着し、空港からはタクシーでマスカット市内マトラ地区にあるホテルへ。

空港~マスカット市内は、タクシーで7オマーンリアル(2100円)
空港から市内は35キロ離れており、高速道路が整備されているので30分程で市内まで行くことができる。

★マスカット空港から市内へのアクセス

タクシー:市内まで7~10リアル。言値がそれ以上の場合は、ぼってききているので、別のタクシーを探そう。

バス:1B番バスが、マスカット空港からルイを30分おきに走っている。
料金:空港⇒ルイ  1リアル (300円)
ルイ⇒空港、500バイサ(150円) ※行き返りで値段が違う
(2020年の情報にアップデート)

今回泊まったのは、マトラ地区のMutrah Hotel 老舗のホテルらしく、物価が高いオマーンでは5600円とまあまあの安さ。部屋は快適で過ごしやすかった。

http://mutrah.hotel-muscat.com/en/ (Mutrah HotelのHP)

マスカット

マスカットはオマーンの首都で約80万人が暮らす異国情緒あふれる街並みの都市。ドバイ、アブダビに比べるとオマーンは高層ビルやリゾートも殆どなくマイナーで、観光客は少ないものの、静かで落ち着いた歴史的な古き良き歴史あるアラビアを楽しむことができる。
マスカットの街は、広く大きな岩山が海ギリギリまでそびえ立つ特徴的な地形をしており、また、オマーンの建物は白を基調にする決まりで、青空と海と白い街並みの組み合わせの光景を見ることができる。

※街歩きのポイント
マスカットは広い街で、ビジネス街のルイ、港町のマトラ、旧市街であるオールド・マスカットから成り立っており、それぞれバスで10~20分ぐらい離れている。

9時にマトラのホテルをチェックアウトして、まずはマスカットの商業地区の中心部のルイに向かう。ホテルから歩くこと40分、ルイの中心部にある時計台が見えてきた。マスカットは人が少なく街を歩いている人が少ない。

ルイはビジネス街で、モスクが所々にあるものの、これといった見どころは少ない感じ。

写真はルイにある Hassan Bin Thabit Mosque
白い外壁に青のドームが印象的

ルイを軽く散策した後は、元来た道を戻りマトラに行き、そのままオールドマスカットに抜けようと思う。マトラ地区の海岸に差し掛かり、お城のようなものが見えてきた。

マトラ・フォート

マトラ地区の海岸通りを歩くと、東側の岩山の上に見えるのがマトラ・フォート。
マトラ・フォートは16世紀にポルトガル人によって建てられ、マトラ地区のどこからでもその姿が目立つ。
今ではオマーン軍が使用していて内部の見学はできないが、外観のみ。

マトラ・スーク

マトラのコルニーシュ(海岸道路)沿いにオマーンでも歴史のある市場である、マトラ・スークの入り口がある。
モロッコのマラケシュのような大きなスークではないが、昔ながらの伝統的なアラブのスークの雰囲気が味わえる。ここで雑貨をお土産に買ってもいいだろう。

ここは人があまりいないマスカットの中では、比較的混んでいる場所。といってもメチャクチャ込んでいるわけではなく、 観光客はあまりおらず、地元の人向けに営業している感じ。お店から声をかけられることはあまりないので、営業熱心なモロッコのようなウザさはなく、ゆっくり落ち着いて見られる。

ランプや水タバコが所狭しと並べてある。

アラビアチックな派手な装飾品が並んでいる。

マトラスークを出て、時間があるので歩いてオールドマスカットへ向かう。
時間と体力がある人にお勧めしたいのが、海辺をいくウォーキング・コース。マトラスーク近辺からからオールドマスカットまで海辺の遊歩道が伸びている。ただ、2時間かかるので熱中症にならないように注意。

監視塔(Watchtower)

マトラからオールドマスカットへ歩いて行く途中、岩山の上にUFOのような奇妙な形の塔を見つけた。Riyam公園の敷地内にあり眺めが良さそうだが、入場することはできないらしい。

ミラニフォート

オールドマスカットに入ったら、また砦が見えてきた。これはミラニフォートといい、17世紀にポルトガル人によって建てられた砦。 アラビア半島の東南端にあるマスカットは、戦略上重要な拠点だったらしい。

マトラから歩くこと約2時間、オールドマスカット中心部に到着。
時刻は15時前、気温は30度を超え、日差しも強くオールドマスカットの街には誰もいない。道に迷ったが道を聞く相手もいない。。。 中心部を歩き回ってみると、綺麗なモスクが目に入った。

Al Khor Mosque 

オールドマスカット中心部にあるモスク。白を基調にした外壁に青いドームの屋根と尖塔が青空に映える。

ルイに行くルートバスを待っていたが、一向にバスが来る気配がない。そもそも街に人がいないからバスが来ないのか。。。というわけで、元来た道を2時間歩きルイに戻る。

ルイに戻るとタクシーを捕まえて、スルタン・カブース・モスクに向かう。スルタン・カブース・モスクは空港とマスカットのちょうど中間にあり、街からはかなり離れているので、ルイから15キロと徒歩では行けない距離なのでタクシーを使う必要あり。
マスカットを代表する観光地であるスルタン・カブース・グランド・モスクまで足を運んでみることにした。ルイから空港方面に幹線道路をぶっ飛ばすこと15分。モスクが見えてきた。

スルタン・カブース・モスク

このスルタン・カブース・グランド・モスクは、現カブース国王が国王就任30年を祝い、2,001年に完成したモスク。なので歴史的建造物ではなく、ごく最近の建物。まあ、これもあと200年したら世界遺産になるんだろうねえ。

真っ白な外壁に黄金のドームがマスカットの青空に映える。ここもマスカットの他の地域と同じで余り人がいない。

入り口の門番的な人に、入っていいか聞いたら、どうぞと言われた。ここはアブダボのシェイクザイードモスク同様、非イスラムOKのモスクらしい。
天井には巨大なスワロフスキー製シャンデリアが吊り下がっている。アブダビの
シェイクザイードモスク のシャンデリアもスワロフスキー製。産油国は金払いいいだろうし、スワロフスキーにとっては上客なのだろう。

床には高級そうなカーペットが敷きつめられている。

16時半タクシーでルイに戻り、中心部のケバブ屋でラムケバブを昼食兼晩飯を食べる。1つ150円と物価が高いオマーンの中では安め。オマーンはインドやパキスタンから来る外国人労働者が多く、彼らが集まる店は安いことが多い。

ケバブ屋の店主に空港行きのバスは無いかと聞いたら、向かいに泊まっているハイエースのワゴンを指さして、マスカット西郊外へ向かう乗り合いワゴンが途中空港の横を通るからそこで降ろしてもらうといいと言われた。

ワゴンは空港まで500パイサ(150円)で、仕事を終えたインド人労働者がぎゅうぎゅうに乗っていた。高速道路を飛ばすこと30分、マスカット国際空港の横に空港へつながっている歩道橋がありその横に止めてもらった。ちなみにアラビア語で空港は「マタール」 (مطار )という。運転手が英語を解さないようだったので、マタールと連呼したら分かってくれた。この言葉さえ知っていればタクシにーに乗って空港まで戻れる便利な言葉。

21時5分のフライドバイでドバイに飛び、22時5分にドバイ着、4時間の乗り継ぎのち、2時20分、カタールのドーハに飛び1時間後の2時20分(1時間時差)に到着。オマーンの旅を終え、カタールの旅が始まる。

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