南米・カリブ周遊記(チリ・サンティアゴ編)

2月23日、マイアミを20時35分に出発したアメリカン航空便は、早朝7時にチリのサンティアゴに着陸。時差ボケで眠かったので、マイアミを離陸してから眠り続け、サンティアゴへの着陸の衝撃で目が覚めた。

チリの入国審査を済ませ、南米初上陸!
今日は一日サンティアゴを観光する。

サンティアゴ

サンティアゴ は、チリ共和国の首都で南米屈指の大都市。
見どころは満載で、 街には 16 世紀の教会から高層ビルまで、新旧さまざまなタイプの建築物が建ち並ぶ。
南米にしては治安はかなり良好で安心して観光できる街。

★サンティアゴ空港から市内へのアクセス

Centropuerto 社か Tur社のバスでのアクセスとなる。
料金:1,800ペソ(約300円)
所要時間:市内まで30~40分
バス間隔:10~20分に1本
時刻:6:40~23:30発

行き先:終点 Los Héroes(地下鉄駅)
Barrancas→Pajaritos→LasRejas→San Alberto Hurtado→U de Santiago→Estacion Central→U.L.A→Los Héroes.

市内の停留所は全て地下鉄駅で止まるので、自分が乗りたい地下鉄線と交差している駅で降りるといい。

サンティアゴで最初に向かったのはモネダ宮殿。

モネダ宮殿(Palacio de La Moneda)

モネダ宮殿は、18世紀のスペイン統治時代の造幣局として建設され、現在チリの大統領官邸として使用されています。
残念ながら現役の大統領官邸なので、モネダ宮殿の内部に入ることは不可能。 

モネダ宮殿前にはチリの国旗がはためく

サン・フランシスコ教会
(Iglesia San Francisco de Alameda)

サン・フランシスコ教会は、モネダ宮殿から数分歩いた場所にあるオレンジ色の教会で、 16世紀に建設が始まったサンティアゴで最も古い建物。
1階は博物館になっており16世紀以降の絵画や調度品、装飾品などの展示が見られる。 最寄の駅はサンタルシア駅。

中心部に向かって歩いて行く。

国立歴史博物館

この国立歴史博物館はアルマス広場に面したレアル・アウディエンシア宮殿内にあり、チリの歴史を紹介している。
建国の英雄たちの肖像画や彼らにまつわる調度品などが展示されており、人形を使って昔の生活を再現しているコーナーもあり、分かりやすかった。

アルマス広場(Plaza de Armas)

アルマス広場はサンティアゴの中心街に位置する広場で、常に観光客や現地民で溢れているサンティアゴのへそともいえる場所。

サンティアゴに限らず、南米の街の中心部には「アルマス広場」という広場が数多くあり、スペイン人が街作りをするときに最初に「アルマス広場」を作り、広場に面して「カテドラル」というカトリックの大聖堂を建設していたので、南米の殆どの街は、アルマス広場にカテドラルという似たような作りをしている。

広場の正面には、サンティアゴを代表する大聖堂、メトロポリタン大聖堂がある。16世紀に建てられた大聖堂と、背景の近代的なビルの対比が、今と昔の南米を表して面白い。

メトロポリタン大聖堂(Catedral Metropolitana)

メトロポリタン大聖堂はアルマス広場の正面に位置する、敬虔なカトリック国家・チリの教会総本山。街のど真ん中にあって、歴史ある風格を醸し出している。

サンティアゴ中央郵便局

アルマス広場の周りには歴史ある重厚な建物が並ぶが、その中の一つのサンティアゴ中央郵便局は、1882年に知事公邸として建てられたルネサンス様式の重厚な建物で、逓信博物館を併設している。 併設されている逓信博物館には世界の切手コレクションが展示されており、切手に興味がある人もない人も見ておくといい。

旧国会議事堂 (エドワルド宮殿)

1990年まで国会議事堂として使われていた宮殿のような美しい建物。
現在、チリの国会議事堂は首都のサンティアゴではなく、バルパライソという、サンティアゴからバスで2時間の海沿いの世界遺産の町にある。
バルパライソは2019年に訪問したので別記事で紹介する。

Iglesia de La Merced(イグレシア教会)

アルマス広場近くのMerced通り にある、かなり大きい立派な教会。
塔が2つあり赤色とクリーム色のコントラストが非常に綺麗に太陽に映えていた。
このMerced通りをそのまま東へ歩いて行くと10分程でサンタ・ルシアの丘に行くことができる。

サンタルシアの丘(Cerro Santa Lucía)

サンタルシアの丘はサンティアゴ中心の公園内にある、高さ70mほどの小高い丘。
旧市街から続く道を通ってサンタ・ルシアの丘に入ると、緑に包まれた公園になっており、階段を10分程登って行くと、頂上部に石造りの要塞跡が残っていた。

ここからはサンティアゴの市内と、アンデス山脈を見渡すことができるとあって、人気の観光スポットとなっている。

サンティアゴのビル群に囲まれた眺め

国立美術館 

サンタルシアの丘 の近くにある国立美術館内には、チリを初め各国の美術品のコレクションが並べられている。この国立美術館は、1880年に建てられた南米で最も古い美術館で、森林公園の中にあるフランス・ネオクラシック様式の建物。

サン・クリストバルの丘(Cerro San Cristóbal)

サンティアゴで一番の景観スポットと言えるのが、このサン・クリストバルの丘。
さっき登ったサンタルシアの丘は、10分程で登れるのに対し、このサン・クリルトバルの丘は急な坂を1時間半程かかって登る必要がある。
汗だくになりメチャクチャ疲れた。。。
歩きやすい靴と水を準備して、非常に体力を消耗するので、 体調の良いときに登った方がいい。

山頂には巨大な聖母像があり、多くの人で賑わっている。

そして、ここからのサンティアゴの景色は圧巻!

建設中の グラントーレ・サンティアゴと、その奥には 南米最高峰6962mのアコンカグア山が見える。

再び1時間半かかって、昼下がりで気温が30度ある中、汗だくになりながら丘を降りた。
丘を降り切って、中央市場に向かうと近くに英雄のモニュメントを発見。

中央市場で、米と肉と酢と野菜を一皿にまとめた酸っぱいタコライスのようなものを昼食に食べる。不思議な味がしたが悪くはない。

今晩はサンティアゴ空港近くのホテルに宿泊し、明日の早朝7時30分の便でアルゼンチンのブエノスアイレスに向かう。

【まとめ】

 サンティアゴは南米にしては治安が良く、温暖で明るい雰囲気があり非常に旅行しやすい。南米旅行を始めるにはサンティアゴからスタートして、他の難易度が高い南米の都市に行くのがオススメ。
 また、南米の他の都市はスペイン語が必須だが、サンティアゴは比較的英語が良く通じるので言葉のハードルも低い。
 サンティアゴ市内にはサンタルシアの丘とサン・クリストバルの丘の2つの丘登りとそこからの風景や、スペイン植民地時代の建物や旧市街の街歩き等、見どころが多く楽しみが尽きない街。 ウユニやマチュピチュほどの有名ではないが、南米を周遊するなら訪れておきたい街のひとつ。

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