ルーマニア ブカレスト

朝7時前、モルドバのキシナウから夜行列車でルーマニアのブカレスト北駅に到着。朝のブカレスト北駅は賑わいを見せている。

ブカレスト

ルーマニア南東部にある首都ブカレストは、「バルカンのパリ」と呼ばれる美しい街で、旧共産圏の雰囲気も残り、チャウシェスク大統領の独裁時代に建てられ権威主義的な建築物が同居する都市。ルーマニアの首都ブカレストはバルカン半島の中では屈指の巨大都市でアクセスもしやすい。
見どころはチャウシェスク大統領が建てた巨大建築物の国民の館や共産圏の雰囲気が残る東欧の街並み等がある。
注意点として、ブカレストは治安があまり良くなく、昼間でも北駅の近くや、夜間は歩かないほうがいい。 ただ、人通りのない場所を歩かない等、基本的なことに気を付けていれば大丈夫なので、安心して観光していい。

朝のブカレスト北駅を出発してまず向かったのは国民の館。ブカレスト北駅の周囲の治安は非常に悪いので、周囲を歩き回らず直結している地下鉄で移動しよう。地下鉄 イズヴォル駅で下車してすぐ、巨大な国民の館が見えてきた。

国民の館

国民の館は、ブカレストで最も有名な観光スポット。ルーマニアが共産主義であった時代、独裁者であったチャウシェスク大統領が建造させた。
この威風堂々とした白亜の国民の館には、1,000室以上もの部屋がある。
建物内は一部が公開され、英語のガイドツアーによって見学が可能。 中の見どころは、豪華な装飾が施されたホールや廊下などがある。
現在は、ルーマニアの国会議事堂として使用されており、「議事堂宮殿」が正式名称だが、今でも旧呼称の「国民の館」と呼ばれている。

アクセス: 地下鉄M1線・M3線イズヴォル駅徒歩すぐ。
料金: 40RON

国民の館
国民の館
国民の館

ツアー後半に行く建物正面の2階に造られたバルコニーから望む眺望も素晴らしく、パリのシャンゼリゼ通りを模した全長約3.5キロメートルの統一通りが眼下に広がる。

国民の館

国民の館を出た後は、ブカレストの街歩きをする。街はのんびりとした東欧の雰囲気が漂っており、聞いていた治安の悪さはあまり感じなかった。

クレツレスク教会

ブカレストで有名な教会であるクレツレスク教会は1722年に建立された正教会。
クレツレスク教会は典型的な正教会の建築で、身廊の上にある塔と拝廊の上にある鐘楼には長細い窓が設置されており、教会の入り口には石づくりの柱の縁側がある。

クレツレスク教会

スタヴロポレオス教会

繁華街の中にある小さなルーマニア正教の教会。
外壁のフレスコ画や、内部のイコンがきれいに残っておりとても美しい。
ファサードに描かれた色褪せたフレスコ画が歴史を感じさせ る。

スタヴロポレオス教会

中庭もひっそり落ち着いた雰囲気

スタヴロポレオス教会

聖アントニー教会

ブカレストで最古のルーマニア正教の教会である聖アントニー教会。
15世紀に建造されたのち、火災で何度も再建され現在に至る。
レンガ造りの外壁の美しさは言うまでもなく、内部も圧巻。

聖アントニー教会
聖アントニー教会

真っ黒な内壁に四方を囲まれた中で黄金に輝く祭壇が印象的。

聖アントニー教会

革命広場

共産主義時代のルーマニア時代に終わりを告げた、1989年のルーマニア革命。
チャウシェスクの独裁政権に対する市民の反抗に対する政府による弾圧は、激しい戦闘となり、多数の犠牲者が出た。
革命の犠牲者を追悼する目的で作られた革命記念碑が中央に立つ革命広場は、旧市街から徒歩で10分ほどの距離にあり、ルーマニアの激動の歴史を感じられる。
広場の奥に建つ旧共産党本部は、チャウシェスクがここの2階のバルコニーから演説中にこの広場の聴衆からブーイングを受け、慌てて逃走したという歴史的な出来事が起こった場所。程なくしてチャウシェスクは処刑されることになる。

革命広場
革命広場

通称ブラックポテトと呼ばれているジャガイモを串刺しにしたようなモニュメントが広場の中央にある。
白い塔のオブジェは、黒いモヤモヤの社会主義を白い自由が突き刺して壊しているイメージ。 このモニュメントの一部赤く塗られた部分があり、革命時に流された血を表現しているそう。

革命広場
革命広場
革命広場

ルーマニア国立美術館

革命広場

CEC宮殿

このドーム状の屋根が印象的な建物は、元々ルーマニア王家の建物で、現在は銀行の建物として使われている。

CEC宮殿

ヘラストラウ公園

ブカレスト中心地から北にあるブカレスト最大の公園。この公園内に国立農村博物館があって、ルーマニア各地の古民家が飾られている。

ヘラストラウ公園

孔雀が飼われている。

ヘラストラウ公園

旧市街を散策する。東欧の雰囲気を残しつつ、パリを模した綺麗な建物が立ち並んでいる。

オオカミに育てられた少年の像。

アテネ音楽堂

旧共産党本部から北へ少し歩いたところにある。
入り口がギリシャ風で、丸い屋根を持つ白くて綺麗な建物。
オーケストラの演奏が中で行われている。

アテネ音楽堂

引き続き旧市街を散策。統一広場に出てきた

城のような建物。

レストランが並ぶオシャレな通り。

宮殿のような建物と教会。

今日の夜の飛行機でレバノンの首都ベイルートに飛ぶので、16時にブカレスト北駅に行き、ブカレスト空港への電車に乗る。
ブカレスト空港への電車は途中の指定された駅で降りて、そこから無料の送迎バンが空港へ運んでくれるシステムになっている。

ブカレスト北駅

TAROMルーマニア航空でベイルートへ。機内食はパスタとビールが出てきた。
ルーマニアビールとパスタが結構合って旨い。

TAROM航空

ブカレストからの便は深夜2時にベイルート国際空港へ到着。次はベイルートを観光する。

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