ヨーロッパ17か国周遊記(ロンドン編③)

9月16日、今日もロンドン市内を観光する。明日のお昼の便でロンドンを出発して帰国するので、今日がこの1ヵ月半の欧州旅行で観光できる事実上の最終日。

まずはロンドン塔へ向かう。ロンドン塔へ向かう途中に地下鉄で隣に座ったおばあさんとロンドン塔について教えてもらい、ロンドン塔はbloody historyであることから、イギリスの若い世代が未来を作っていくべきという話に飛んだところで、ロンドン塔の最寄りのタワーヒル駅に着いた。

ロンドン塔

ロンドン塔は世界遺産に指定されている塔で、1078年にウィリアム1世がロンドンを敵から守るために城砦の建築を命じ、その後リチャード1世が城壁の周囲の濠を建設、へンリー3世がそれらを完成させた。 歴代の王がこのロンドン塔で暮らし、一方で政治犯や反逆者の監獄や処刑が行われていた。エリザベス1世やヘンリー8世の王妃アン・ブーリンもここで処刑された、まさしく血塗られた城なのだ。ロンドン塔の奥へ進むと宝物庫があり、王や女王が実際に使われた輝かんばかりのダイヤモンドや金で目を奪われます。

ロンドン塔には世界最大級と言われる「渡りカラス」が伝統的に飼育されている。「イギリスの英雄アーサー王が魔法で渡りガラスに姿を変えられてしまった」という伝説があり、渡りガラスを殺す事は「アーサー王への反逆行為」とも言われ、古くから不吉な事が起こるとされている。
ロンドン塔は、塔というよりは要塞のような城。英国の血なまぐさい歴史を展示を通して勉強できる。ただし、非常に混雑しているので、朝一番で行った方がいい。

テムズ川の反対側から眺めたロンドン塔


テムズ川沿いを歩くと、30セントメリーアクスが見えてきた。このビルはロンドン市内にある有名な近代建築のビルの一つ。ピクルスに使うきゅうりの『ガーキン』というらしく、その形に似ていることから、愛称がガーキンだそう。

ミレニアムブリッジと、セントポール大聖堂が見えてきた。

ザシャード。ロンドンブリッジから隣接で工事が進行中。 完成すれば高さ310MでEUで一番高いビルになるらしい。

テムズ川の上に、浮かんでいるのは「HMSベルファスト号」。第2次世界大戦から朝鮮戦争の時代にかけて活躍した本物の軍艦で、退役後の1971年以降、博物館として公開されている。

アクセス:地下鉄ロンドンブリッジ駅から徒歩

ベルファスト号

HMSベルファスト号は、1936年にハーランド・アンド・ウルフ造船所で起工し、1938年に進水した。第2次世界大戦下では、北極海へ向かう援ソ船団の護衛を担い、ノルマンディー上陸作戦を援護。朝鮮戦争にも参加した後、1963年軍艦としての役目を終え、1971年より展示が開始され現在にいたっている。
船内には、操舵室やエンジンルームをはじめ、乗組員のための食堂や商店、病院などのさまざまな施設が当時のまま保存されており、人形たちによって、往時の船内の様子が再現されている。

時刻は14時前。電車で郊外の大学都市ケンブリッジに行くことにする。

ケンブリッジへの行き方。
St Pancras駅(セント・パンクラス)からCambridge 駅(ケンブリッジ)まで鉄道でアクセス。 所要時間は:1時間15分ほど。運賃:往復20ポンド。

赤い外観で綺麗なセントパンクラス駅を電車で出発し、電車に揺られること1時間15分。ケンブリッジ駅に到着。

セントパンクラス駅

ケンブリッジ駅からケンブリッジ大学まで結構距離があり、バスで10分かかる。歩くと30分で、自分はてくてく歩いていった。

ケンブリッジでまず訪れたのは、 キングズ・カレッジ 。多くの大学が集まるケンブリッジの中で、代表的なカレッジ。街の中心部にあり、ケンブリッジ観光はここからスタートするといい。

次に向かったのは、聖メアリー教会。この教会は、ケンブリッジ大学の中央にそびえ立つ由緒ある教会。15~6世紀に建設された。

フィッツウィリアム美術館は、ケンブリッジ大学内にある美術館。なんとこの美術館、入場が無料。中にはピカソやモネなどの著名な絵画もあり、アンティークや彫刻等見応えのある芸術品がたくさんある。時間がなかったので、ささっと見て回ったが、結構広いので時間がある人はじっくり半日かけて回るのもいいだろう。

ケンブリッジ市内を回っていると日が暮れてきたので、電車で1時間ちょいかけて、またロンドンに戻る。

これで、8月1日から9月16日まで続いたヨーロッパ一周は終了。明日は13時の飛行機なので、観光はできず空港に直行することにする。

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