東欧・バルカン半島縦断旅行記(ポーランド・ワルシャワ編)

11月2日、今日はワルシャワ市内を観光する。最初に向かったのは旧王宮。

旧王宮

きらびやかな装飾で飾られた「旧王宮」は歴代のポーランド王の住居。第二次大戦中に建物は被害を受けたものの、中の調度品は国外に持ち出されていて、当時のまま残っている。復元作業は1988年に完了し、当時の美しい姿を取り戻している

自分が行った日曜日は入館無料なので、日曜日を狙って訪れるのがオススメ。その他の日の入場料は23ズオティ。

王宮でもっとも大きく豪華な部屋がこの宴会場。アウグスト王の時代、この部屋で王室行事や国家の祝宴、コンサートといったさまざまなイベントが開催された。

この赤とゴールドの配色が色鮮やかな部屋は、アウグスト王が外国の賓客など最も大切な客人を招き入れた王座の間。

この美しい調度品の数々で華やかに彩られているのは王の寝室。ドアの上に架かっている絵画は当時のオリジナル。

王宮を2時間観光して、王宮前広場に出てきた。ここワルシャワ旧市街は 「煉瓦の壁の罅1本までも忠実に」を合言葉に、記録を頼りに建てなおされたカラフルな建物に囲まれている。周辺には観光スポットが点在しており、ワルシャワ観光の起点にとしての場所。 広場の周りにはカラフルで美しい建物が並び、戦後復元されたことを忘れさせてしまう。

クラクフ郊外通り

このクラクフ郊外通りは、ワルシャワのメインストリートで、王宮広場から南に伸びる道になっている。聖十字架教会やワルシャワ大学などの歴史的な建造物がのきを連ねていて、レストランやお土産屋も並ぶ、観光を楽しめるストリートになっている。ショパンも、かつてはクラクフ郊外通り付近に居住していたと言われていて、後程紹介する聖十字架教会にはショパンの心臓が保管されている。

聖アンナ教会

聖アンナ教会は、1454年にベルナルド会の修道院として設立された教会。
ワルシャワの旧王宮広場の隣接した場所にあり、外見は地味だが、内装はとても豪華で、そのギャップが印象的。

ワルシャワで行われるカトリックの祝日の行事はすべてこの聖アンナ教会で行われており、ワルシャワで最も重要な教会としての位置づけとなっている。

教会のタワーの上からはワルシャワの街並みを一望できるため、人気の観光スポットにもなっている。

ルメリテ教会

旧市街への通り道「クラクフ郊外通り」沿い、「大統領官邸」の隣にある立派な教会。 緑の飾りがユニークな外観がすごく印象的、 内部は白を基調とし、シャンデリアがとても綺麗。

バルバカン砦

「バルバカン砦」は牢獄や火薬庫として利用され、旧市街の出入り口としての城門の働きと守備要塞としての役目があった。 かつてワルシャワ旧市街を取り囲んでいた城壁の一部が、現在も残っている。 赤レンガのとんがり屋根がかわいらしい。

ワルシャワ蜂起記念碑

この記念碑は1989年に、ワルシャワ蜂起45周年を記念して立てた碑。

1944年8月、ワルシャワ市民が、ドイツ軍に対して一斉に蜂起した。一時は市街の中心部が解放されが、次第に劣勢になり20万人もの犠牲者を出した結果、10月に降伏。像となったワルシャワ市民の表情に無念が表れている。

聖十字教会

聖十字教会は、ピアノの詩人として名高いショパンの一家が通っていた教会。

この教会は、ユゼフ・ベロッティによって17世紀後半に建てられ、その後第二次世界大戦によって被害を受けたが、戦後に再現され現在に至っている。
また、この教会には、本堂左の石柱の下にショパンの心臓も安置されている。

文化科学宮殿

ワルシャワ中央駅の北東にある「文化科学宮殿」。
スターリンからのプレゼントとして 1952年から4年の歳月をかけて建てられた。 ワルシャワ市内のどこからでも目について良い目印になり 、地上30階にある展望台からはワルシャワ市内の素晴らしい眺めが楽しめる。しかしワルシャワ市民からは評判が良くなく、ソビエトの建てたワルシャワの墓石と言われることも。。。スターリン様式の代表的な建築物であり、ラトビアのリガにも一回り小さいが同じようなスターリン様式の建築物がある。展望台の料金は大人20PLN

展望台のほか、充実した展示を誇る科学技術博物館や進化博物館も見逃せない。

展望台からの眺め。16時30分、夕景のワルシャワが一望できる。

夜はライトアップされて綺麗。

ワルシャワはアウシュビッツに比べ何もないと言われることもあるが、そんなことはなく、第二次世界大戦で破壊された街を忠実に再現しており、 文化科学宮殿等の旧ソ連時代の建物もあり、 見ていて飽きない町。見どころは旧王宮付近に集まっており、ワルシャワは比較的大きな町にかかわらず、丸一日あれば回ることができる。ポーランドは人も親切で物価も安く、穴場のオススメ旅行先。

ポーランドを出て、ウイーン経由でスロベニアに向かう。市内からフレデリック・ショパン空港へは、ワルシャワ西駅、中央駅から出ている鉄道 SKM4.4 PLN(約120円)で20分で着く。翌朝の飛行機でウイーンへ。

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