ロシア モスクワ旅行記

2013年8月、会社の同期と夏休みにモスクワへ5日間旅行した時の旅行記。

ロシアの首都モスクワは、旧東側諸国の総本山で、旧ソビエト連邦時代に築かれた建築物が立ち並び、宮殿や美術館、劇場といった文化施設も充実している。 西ヨーロッパとはかなり違う独特の雰囲気が漂っており、特に東側陣営の中心であった、クレムリンと赤の広場は必見。

成田から21時のエティハド航空で、アブダビに向かい、乗り継ぎ時間でシェイクザイードモスクに立ち寄る。

シェイクザイードモスク

モスクワへは16時に到着。タクシーで ホテル コスモスに向かう。

ホテル コスモス

とにかく巨大なホテル。モスクワ中心部から離れてはいるが、メトロ利用で観光には問題ない。メトロのВДНХ駅までは地下道で繋がっている。
ホテルのロビーは綺麗だが部屋はかなり古い。

ホテル コスモス

クレムリンと赤の広場

翌日のモスクワ観光のスタートはクレムリンと赤の広場から。
クレムリンや聖ワシリイ大聖堂、グム百貨店などの歴史建造物ににも登録されているこの広場は、面積7万3,000平方メートルという巨大な広場で、1493年モスクワ大公国のイワン三世によって作られたのがその起源。

アクセス:メトロが便利
1番線「Охотный ряд」駅から、徒歩約3分
2番線「Театра́льная」駅から、徒歩約5分
3番線「Пло́щадь Револю́ции」駅から、徒歩約3分

広場に入ると、正面にカラフルなネギ坊主のポグロフスキー聖堂が見える。

赤の広場
赤の広場 クレムリン

ロシア国立歴史博物館

赤の広場の1角には、赤いレンガつくりのロシア国立歴史博物館が建っている。
この博物館は、原始時代からリューリク王朝、ロマノフ王朝ピョートル大帝から帝政最後のニコライ2世までの時代が順番に展示されており、ロシアの歴史が王朝時代からロシア革命を経てソ連になる前まで全部分かるようになっている。

ロシア国立歴史博物館

博物館前には第二次世界大戦で活躍したジューコフ元帥の騎馬像が。

ジューコフ元帥

ポクロフスキー聖堂(聖ワシリイ大聖堂)

赤の広場の一番奥に建つ、カラフルな9つの玉葱型の塔が特徴の教会。
ロシアには数多くのロシア正教の教会があるが、一番有名な教会がここ!
おもちゃ箱から飛び出してきたようなカラフルな美しい塔は、主聖堂を中心に8つの小聖堂が取り囲んだ形状で、それぞれが独立した教会になっている。

ポクロフスキー聖堂は、カザンハン国との戦勝記念にイワン雷帝が命じポストニク・バルマの二人が建設し1561年に完成した。
あまりに美しい出来であったため、イワン雷帝は今後これ以上の建築物が出来ないよう建設した二人の目をくり抜いてしまったそう。
当時はカラフルではなく、地味な色合いだったが、現在のカラフルな色彩は17世紀に装飾されたもの。

アクセス:地下鉄
プローシャチ レヴォリューツィ駅から徒歩約3分。
入場料 :250ルーブル

ポクロフスキー聖堂 聖ワシリイ大聖堂

聖堂の内部は、きらびやかな装飾がされている。

ポクロフスキー聖堂 聖ワシリイ大聖堂 

トロイツカヤ塔の側には、クレムリン大公宮殿が建つ。

トロイツカヤ塔

クレムリン大会宮殿

クレムリンの中では、1961年にできた最も新しい建物。ここは、ソ連共産党大会や大きな国際会議の開催場所となっており、数々の政治的決定がこの場でなされてきた。他の建物に比べると、歴史的感が全くしない。。。

クレムリン大会宮殿

グム百貨店

グム百貨店は、赤の広場に面した高級デパート。
1893年に建てられた歴史的建築の中には世界各国の有名ブランド店が軒を連ね、いつも観光客で賑わっている。
ソ連時代は、深刻な物資不足に苦しむ中、グム百貨店は国内外へ「豊かなソ連」のプロパガンダを宣伝する役割があり、常に商品を揃えていたので、市民が長者の列を作っていた。中は高級ブランドの他に、数百円のリーズナブルなアイスクリームもあるので、誰でも立ち寄って楽しめる。

グム百貨店
グム百貨店

イワン大帝の鐘楼

クレムリンの聖堂広場にそびえ立つ高さ81メートルの八面体の鐘楼。
建立はイワン大帝時代の1508年で、当時モスクワで最も高い建物だった。

イワン大帝の鐘楼

大砲の皇帝

聖堂広場を出た所にあるのが大砲の皇帝。1586年に鋳造されたもので当時の世界最大の大砲。砲身は全長5.3メートル、厚さ15センチ、口径89センチ、重量40トンで、ギネスブックにも登録されているとのこと。戦艦大和の主砲のその2倍の大きさ。ただ、展示されている砲弾の径と砲身の内径が合致しておらず、この大砲は一度も発射されたことは無いそう。

大砲の皇帝

カザン聖母聖堂

赤の広場の一角に立つこの建物は、カザン聖母聖堂。 赤い外壁と金色のドームが特徴。
17世紀初めに起きたロシア・ポーランド戦争で、ポーランド・リトアニア連合軍の侵攻を防いだことを記念して建てられた。
元々の建物は、スターリンにより破壊されている。現在の建物は1993年にかけて再建されたもの。ソ連崩壊後、ロシア正教会が復権してから真っ先に再建された教会。

カザンの聖母聖堂

ウスペンスキー大聖堂

ウスペンスキー大聖堂はクレムリンの大聖堂広場に接しており、金色のドームが何個も輝いている。 この大聖堂は、生神女就寝大聖堂とも呼ばれ、以前のモスクワ大公国の母教会であり、ロシア正教において有名な教会。

ウスペンスキー大聖堂

ブラゴヴェシェンスキー大聖堂

大聖堂広場にある聖堂の一つで、
屋根に金の玉ねぎ型のドームがいくつもあるのが特徴的。
大聖堂の中に入れたが、撮影は禁止されていた。
元はロシア皇族の私的な礼拝堂だった。

ブラゴヴェシェンスキー大聖堂
ブラゴヴェシェンスキー大聖堂
ブラゴヴェシェンスキー大聖堂

クレムリンを出て、コスモスホテルの近くを観光する。

オスタンキノタワー

オスタンキノタワーは、高さ540mのロシア一高いタワーでモスクワの至る所から見ることができる。残念ながら今回行ったときは閉まっていて入場できなかった。
アクセス:地下鉄 ВДНХ駅

オスタンキノ・タワー

宇宙飛行士記念博物館

米ソ冷戦時代、熾烈な宇宙開発競争が行われていたときの展示物が盛りだくさん。博物館の上には、大きな「宇宙征服者のオベリスク」 ロケットが空に昇っていく というモニュメントがあり、来てすぐに目に入る。
その隣には、ガガーリンやテレシコワの銅像が並び、博物館の中に入ると、
ガガーリンの時代から現代の宇宙ステーションまで、宇宙に関するほぼすべての展示が見られ、 ソ連が国家プロジェクトとして宇宙開発に力を入れていたことが よく分かる。
アクセス:地下鉄 ВДНХ駅

宇宙飛行士記念博物館

ソ連製の飛行機。共産主義のプロパガンダっぽい絵が描かれている。

宇宙飛行士記念博物館

ヴォストークロケット

宇宙飛行士記念博物館

天にロケットが登っていくモニュメント。

宇宙飛行士記念博物館

全ロシア博覧センター

宇宙飛行士記念博物館の隣にある博物館で、ロシアの各共和国、技術、宇宙、原子力、文化おについてのパビリオンがある。
近くには、遊園地やショッピングセンターもあり、モスクワ市民の憩いの場になっている。

入り口の凱旋門

全ロシア博覧センター

全ロシア博覧センターの建物。

全ロシア博覧センター
全ロシア博覧センター

民族の金色の人のモニュメントで飾られた噴水。

全ロシア博覧センター

豪華なウクライナのパビリオン

全ロシア博覧センター

聖ニコラス教会

コスモスホテルの近くにあった教会。黒の玉葱のドームが特徴的。

聖ニコラス教会
聖ニコラス教会

路面電車がモスクワ市内には多く走る。

路面電車

その後、宿泊先のコスモスホテルに戻り、近くの売店でお酒とピロシキを買って酒盛りをした。
コスモスホテルでは最上階の部屋を予約できて、オスタンキノタワーが部屋から見えた。とはいっても、コスモスホテルは中心部から離れていて、メチャクチャ夜景が綺麗というわけではない。。。 ホテルの見た目はすごいんだけどね。。。

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